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プレミアリーグ開幕直前インタビュー!U-23代表・手倉森監督「ユース年代の時に持っていた志が5年、10年経ってからの差になる」

ゲキサカ / 2016年4月15日 17時48分

―間もなくプレミアリーグが開幕します。手倉森監督は育成年代で年間を通じたリーグ戦を行う意義をあらためてどう捉えていますか?
「やはり育成の年代は場数を踏まないといけません。日本はゲームを公式戦としてやる習慣が強豪国に比べれば、非常に少なかった国だと思います。トーナメント文化がありますからね。だからリーグ戦の必要性はありますし、やらなければいけないことですよね」

―ある意味、世界では当たり前のことですよね。
「亡くなったデットマール・クラマーさん(“日本サッカーの父”と呼ばれる)がかつて『リーグ戦』の重要性を日本人に説かれ、日本リーグ(Jリーグの前身)創設の契機を作ったという故事もあります。リーグ戦をやらなければいけない。リーグ戦は選手の成長につながることはもちろん、指導者にもいろいろな気付きを与えてくれますし、その気づきがあった指導者によって、また選手が新しいステージへと導かれていくわけです。日ごろの成果とグループ・チームの総合力、そして選手一人ひとりの総合力が試されるのが年間リーグという大会形式の妙ですよね」

―負けた後、試合があるというのが決定的な違いです。
「だから別の解釈もありましたよね。トーナメント文化全盛の時代には、負けたら終わりで、負けることの重要性を思い知らされてメンタル的に鍛えられるのがトーナメント型の大会なんだと。だからリーグ戦は負けても次の試合があるから悔しさが薄く、勝利への執着心が育まれない。そういう解釈でした。ただ、それも指導者次第だと思うんです。一回一回の勝負の大切さ、負けることの重みについて気付かせてあげるのが、指導者ですから。まだ足りないと思いますけれども、ここに来てリーグ戦の1試合、1試合の重みを感じて次に繋げていくという習慣もできてきたのではないでしょうか」

―高体連とユースという普段分かれているものがやる意義についてはいかがですか。U-23日本代表が戦ったアジアの戦いでも多様な相手への対応が求められたと思いますが。
「それは大きい財産になると思います。いろいろなシチュエーションが味わえますから。やはり同じ地域、同じ団体の中での大会では限界もあると思います。どうしてもその枠にハマったサッカーというのは絶対にありますからね。相手の戦い方にバリエーションがある中でどう戦うのか。自分たちのスタイルをどうやって貫くのか、あるいはやりたいことをできないときに何をするのか。選手個々がそういう変化に対して考えながらやれれば、自然と成長できると思います。ここで指導者にやらされてしまうと、そうはならないですが……」

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