[プレミアリーグWEST]U-19代表SB舩木劇弾で逆転勝ち!C大阪U-18はU-23チームの存在を刺激とエネルギーに
ゲキサカ / 2016年4月10日 5時27分
[4.9 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 C大阪U-18 3-2 大分U-18 長居]
9日、高校年代最高峰のリーグ戦である「高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグWEST」が開幕。14年日本一のセレッソ大阪U-18(大阪)は後半アディショナルタイムにU-19日本代表DF舩木翔(3年)が決めた決勝ゴールによって3-2で大分トリニータU-18(大分)に逆転勝ちした。
今年、J3に参戦しているU-23チームの存在がC大阪U-18に新たな刺激とエネルギーをもたらしている。C大阪はこの日、10日のJ3出場が濃厚なCB森下怜哉(3年)とMF斧澤隼輝(3年)の主力2人が欠場。その中でチームは終盤に勝ち越される苦しい展開となったが、U-16日本代表の1年生MF鈴木冬一のゴールで追いつくと、後半ラストプレーで「あの2人がいないからこそ。『あの2人がいないから負けたん違うん』となるのは嫌だったんで、絶対に勝ちたかったです」という舩木が劇的な決勝ゴールを決めて試合をひっくり返した。
U-23チームに選出されてJ3に出場することは現在、C大阪U-18の選手たちにとってトップチーム以上に身近な目標。村田監督は「行けなかったら悔しがっているし、スライドしてここで出られなかったらまた悔しがっている」。その競争心が個々を高めている。J3で全試合にベンチ入りしているものの、ここまで5分間のみの出場に終わっている注目SB舩木の思いは特別。「U-23の方には練習で良く行かしてもらっていて、でも現在の自分の能力ではプロとしてはやっていけないと感じたし、ユースに戻ってサッカーが違う中でももっと日々の練習で意識していかないといけない。結果出すことはもっと意識してやらないといけない。自分は攻撃型の選手だと思いますし、後ろにいても“ただのDF”だと思います。攻撃にもっと関われる選手にならないといけない」。
終盤、チームは求められているクロスに必ず入り込む動きだったり、守備でボリュームを増やしたりする部分を表現して逆転勝ち。U-23へのアピールでもあった選手たちが底力を示して勝ち取った勝ち点3だったが、中でも、敵陣PAで縦に仕掛けて得意の左足を振りぬいたSB舩木の一撃は、上のステージで戦うために自分がやるべきことをやるという強い意志の表れだった。
全員で掴んだ白星の価値は大きい。前半、C大阪は「ウチの良さというかプレッシャーをかけられなくて間延びしてしまいまして、攻撃にも厚みがないし、守備にも厚みがなかった」(村田一弘監督)という内容。それでも舩木が左サイドから鋭いクロスを入れたほか、右サイドの鈴木がパス交換から中央へ切れ込み、U-17日本代表MF中島元彦(2年)がターンから右足シュートへ持ち込んだC大阪は24分にスコアを動かす。FW湊翔龍(3年)のインターセプトからショートカウンター。中島と湊のコンビで中央を突破すると、最後はスルーパスに反応した鈴木が右足で先制点を流しこんだ。
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