[関東]3年連続1部9位のダークホース、“攻撃のチーム”から脱皮した桐横大が単独首位!
ゲキサカ / 2016年4月24日 0時25分
[4.23 関東大学リーグ1部第4節 慶應義塾大1-2桐蔭横浜大 青木町]
第90回関東大学リーグ1部の第4節が23日に各地で行われた。勝ち点7で首位に立つ桐蔭横浜大は慶應義塾大に2-1で勝利。同日に行われた試合で同率首位の早稲田大は日本体育大に1-0での勝利だったため、勝ち点10で並んだものの、総得点「1」上回った桐蔭横浜大が単独首位に立った。
何よりも“攻撃力が売り”だったチームが脱皮した。2013年に1部昇格するも、ここまで3年連続で1部9位と低迷。毎シーズン残留争いを戦ってきた。しかし今季は初めて開幕白星を手にすると、そこから3勝1分とスタートダッシュに成功している。昨季のエースMF山根視来(現・湘南)が抜けた穴は、主将のFW今関耕平(4年=千葉U-18)を中心としたFW陣が切磋琢磨するなかでしっかりと埋め、課題だった守備は全員がひたむきかつ謙虚に取り組むことで改善した。
この日の慶應義塾大戦は、先発した2トップが揃い踏み。前半28分にMF佐藤碧(4年=関東一高)の左クロスから飛び込んだFW石川大地(3年=水戸啓明高)がヘディングシュート。背番号10の一撃で先制し、11分後の前半39分には石川の突破から最後はPA右のFW鈴木国友(3年=相洋高)が冷静にゴール左へシュートを突き刺した。2-0で前半を折り返す。
リードで迎えたハーフタイムも気を緩めることは無かった。昨季の第13節・慶應義塾大戦で前半2点を先取しながらも、後半に4失点を喫して2-4で敗れていたことから、選手たちは「まだ終わってないぞ!」「ここからが勝負だ」と声を掛け合っていたという。
後半には4-1-4-1から4-4-2へシステムを変えた相手を前に押し込まれるシーンが続き、後半11分にはついに失点。1点差に詰め寄られる。昨年までの戦いぶりでは、この後に失点を重ねていたであろう桐蔭横浜大だったが、今季はそんなピンチの場面でこそ違いをみせた。
DF八戸雄太(3年=青森山田高)とルーキーDF眞鍋旭輝(1年=大津高)のCBコンビは動じることなく淡々と仕事をこなし、キャプテンマークを巻いた左SB劔聖矢(4年=横浜FCユース)は持ち前のフィジカルで相手の突破を弾き返した。1点を守り切るという意識を共有し、自陣でコンパクトな守備を敷き、あと一歩を許さなかった。
後半のシュート数は9本と自チームの2本を大きく上回る数を打たれた桐蔭横浜大だったが、最後まで耐え切り2-1で勝利。開幕3勝1分と無敗をキープし、単独首位に立った。
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