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[関東]3年連続1部9位のダークホース、“攻撃のチーム”から脱皮した桐横大が単独首位!

ゲキサカ / 2016年4月24日 0時25分

 昨季はリーグワースト2位の総失点数だったが、今季はここまで4戦3失点。「うちは攻撃的なチームと見られがちですけど、実はディフェンスの練習も結構やっているんです」と笑った八城修監督は、今季の守備陣について「ハードワークする力や勤勉さなど、DF陣はすごく真面目な子が多く、よくやってくれている。今、試合に出ている子達は粘り強くて人間性がいい子たちばかり。チームのために戦って、本当にハードワークしてくれている」と労う。

 守備の要であるDF尾崎快斗(4年=実践学園高)を負傷で欠く中、ルーキーの眞鍋や八戸、DF佐々木俊輝(4年=厚木北高)、劔ら守備陣は堂々の戦いぶり。90分を通じて運動量を落とさずに最後までセカンドボールを追い、全員がチームのために戦い抜く姿勢をみせている。

 また昨季のエース・山根が抜けるなか、FW陣の競争意識の高さが相乗効果を生んでいる。開幕戦では鈴木と今関が先発していたが、第3節と今節では鈴木と石川が先発。4-4-2システムの最前線2枠を3人で争っている状況だ。この日は、開幕戦で先発落ちした石川が意地の1得点1アシストの活躍。指揮官は「石川と鈴木と今関は3人とも特長があっていい選手。誰が出てもそん色ない」と評価を語る。

 直近2戦連続ベンチスタートとなった今関主将が「3人それぞれがやることや役割、途中から入ったときも何ができるか、何をやるべきかを理解しています。それにお互いをリスペクトしているので」と言えば、石川も「自分が変なプレーをしたら試合に出られないので、練習中から本当に100%でやってる。いい存在だとつくづく思います」とライバル関係を受け入れている。好調の裏にはチーム内のし烈な先発争いあるようだ。

 DF陣やFW陣のみならず、MF名畑典樹(4年=富山一高)とMF浅沼大和(3年=清水ユース)のダブルボランチは、DFラインに吸収されるシーンもあるなかで機を見て飛び出すなど、リズム生むプレーでチームを支え、2列目の佐藤やMF岡本一輝(3年=川崎F U-18)はFW陣へ正確なボールを供給するだけでなく、鋭い突破でチャンスメイク。GK田中雄大(3年=青森山田高)は果敢なセービングと声を張ったコーチングでチームへ貢献。まさに全員が手を抜くことなく、各々の役割を全うしている。

 単独首位浮上にも選手たちに慢心はない。「上手いチームじゃないので、謙虚にやれているのかなと思います」と話した今関主将は「相手のミスに助けられている部分もあるので、今は運がいいのもあるのかなと。勝っているときはいいですけど、調子が悪いときに何が出来るか。そこを意識してやっています」と気を引き締めた。

 攻撃を売りにしてきたチームにおいて、育て続けてきた守備力がようやく芽を出した。1部昇格4年目のシーズンで開幕ダッシュに成功した桐蔭横浜大。ダークホースの躍進は止まらない。

(取材・文 片岡涼)●第90回関東大学1部L特集

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