[MOM383]明治大MF佐藤亮(1年)_FC東京へ「帰る約束」胸に、紫紺のルーキーがまず1点
ゲキサカ / 2016年5月16日 11時39分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.15 関東大学リーグ1部第7節 明治大2-2専修大 味スタ西]
華やかな道ばかりを歩んできたわけではないからこそ、一つのチャンスの重みはわかっていた。明治大のU-19日本代表MF佐藤亮(1年=FC東京U-18)は専修大戦の1-1で迎えた後半17分に途中出場すると、出場から1分後に2-1の逆転ゴールを決めた。直近2試合では途中出場で1、2分のみのプレー時間だったが、この日は約30分を与えられると起用に応えた。
炎天下での一戦で足が止まる選手も出てきた時間帯。明治大は2トップの一角を担っていたFW岩田拓也(4年=FC東京U-18)に代えて、佐藤を投入。最近の試合では右サイドでの起用が多かったが、この日はMF土居柊太(3年=浜松開誠館高)の後方に位置する2列目左サイドへ入った。
栗田大輔監督は「練習から調子が良く、得点力がある選手なので」と評価を語り、「2列目でしっかりボールを受けられる選手がいた方がいいと思った」といつもよりも早い時間帯にルーキーを投入した理由を明かす。
これまでの最多プレー時間は開幕戦のわずか17分。その後は13分、1分、2分とささやかな時間しかピッチに立つことは許されてこなかった。それでもこの日は後半17分に出番はやってきた。「ずっと出場時間が短かったけれど、今日は少し長めだった。そういうなかで自分がやらないといけないのは結果を残すことだった」。ルーキーは仕事を果たすと強く誓い、ピッチへ足を踏み入れた。
すると出場から約1分後にチャンスはやってくる。MF柴戸海(3年=市立船橋高)から受けたMF道渕諒平(4年=仙台ユース)が右サイドから仕掛ける。「中で待っていたけれど、道渕さんがもう一つ中に来てくれたので。動きを変えてマイナスで受けられるかなと、一瞬の判断で変えたら、フリーで受けることができて、やさしいボールがきたので決めるだけでした」。ゴール前左に待ち構えていた佐藤は冷静に右足シュートを決めた。
「ユースのときからああいう形はあったので、あそこにボールが来るのは想定内。落ち着いて決めることができた」とシュートシーンは冷静そのものだったが、ゴールネットを揺らした瞬間には喜びを爆発させた。右手を高く突き上げ、応援スタンド前に一目散に走り寄ると高くジャンプしてのガッツポーズ。ベンチの先輩たちに抱きとめられ、笑顔を弾けさせていた。
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