[総体]先輩たちが成長遂げた夏の全国経験して個々が飛躍を、静岡学園がPK戦制して決勝進出!:静岡
ゲキサカ / 2016年5月30日 7時33分
[5.29 総体静岡県予選準決勝 飛龍高 0-0(PK4-5)静岡学園高 アイスタ]
平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(広島)静岡県予選準決勝が29日に行われ、静岡学園高が0-0で突入したPK戦の末、飛龍高に5-4で勝利。静岡学園は3年ぶり5回目となる全国総体出場を懸けて、6月5日の決勝で浜松開誠館高と戦う。
「インターハイに向けて調整してきたのがある」。全国高校選手権出場11回に対して、全国高校総体は4回。例年、選手権やリーグ戦での結果を優先して総体では全国に強い執着を見せていなかった印象の名門・静岡学園だが、川口修監督は今年の全国総体に「出たい」と言い切る。静岡学園は日本代表に初選出されたMF大島僚太(現川崎F)が3年生、DF伊東幸敏(現鹿島)、MF長谷川竜也(現川崎F)が2年生だった10年から4年連続で全国総体に出場(大島はケガのために全国総体は欠場)。川口監督は「総体出てた選手がプロ契約したり。あの舞台を経験した選手の成長が早いと思う」と分析しており、スタートに躓いたプリンスリーグ東海ではメンバーを毎試合半数入れ替えながら総体で勝つためのメンバー構成を探ってきたという。その静岡学園が“成長の舞台”への出場に王手をかけた。
この日、前半から主導権を握ったのは静岡学園。J注目の守護神、GK山ノ井拓己(3年)はもうひとりの実力派GKである田原智司(3年)とのローテーション制によって先発を外れ、15年U-16日本代表のMF渡井理己(2年)もケガの影響で先発を外れた。また、昨年から主軸のCB尾崎駿大(3年)も負傷離脱中だが、「新しく出ている選手が成長している」(川口監督)という静岡学園は10番MF若山修平主将(3年)とMF島田周汰(3年)を中心に最終ラインからショートパスを繋いでチャンスメーク。11分にはFW福原涼太(3年)の左足シュートがゴールを捉え、その後も抜け出したFW伊藤稜馬(2年)の右足シュートや若山の右足ミドルが飛龍ゴールを襲った。
一方、この日累積警告によって主力2人を欠いた飛龍は守備的な試合展開となったが、今大会で選手権出場校の藤枝東高、プリンスリーグ勢の藤枝明誠高を撃破している東部地区の雄は崩れない。CB佐藤敬樹主将(3年)やCB青木啓悟(3年)、GK月田翔一郎(2年)中心に守る飛龍は局面で数的優位をつくり、FW白川大吾廊(3年)らが繰り出す静岡学園のドリブル突破を封殺。静岡学園は後半10分、白川の仕掛けからPA中央でボールを受けた福原が反転しながら右足シュートを放ったが、シュートは枠上へ外れて絶好の先制機を逃してしまう。
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