流通経済大のゴールマウスを守る、発展途上のルーキーGKオビ・パウエル・オビンナ
ゲキサカ / 2016年6月2日 14時3分
[5.30 関東大学リーグ1部第9節 流通経済大1-2法政大 多摩陸]
235名もの部員を抱える流通経済大において、1年生ながらにトップチームのゴールマウスを守っているのがGKオビ・パウエル・オビンナ(1年=JFAアカデミー福島)だ。開幕戦から9試合連続で先発し、流通経済大の正守護神としてピッチへ立っている。
ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれたオビは、埼玉県で育ち、大宮アルディージャジュニアを経て、中学・高校はJFAアカデミー福島で経験を積んだ。そして今春に流通経済大へ進学。「スタメンを取ってやろう」という意気込みで大学へ進むと、開幕戦デビューという順調すぎるスタートを切った。
5月30日に行われた第9節・法政大戦。チームは開始2分に先制も、前半24分に失点。PA右角度のない位置からMF武藤友樹(3年=八千代高)に豪快な右足シュートを叩き込まれた。「自分の予測がなかった。レベルが上がるとあそこからも打ってくるんだなと学びました」と1年生GKは唇を噛む。
それでも、その後のオビは好セーブの連続。至近距離からのシュートを鋭い反応で阻み、決定的なピンチの場面もファインセーブで凌いでみせた。あわや失点のシーンもリーチを活かした守備で、ゴールラインを割らせず。ハイボールへの反応では存分に持ち味を示した。
しかし後半終了間際の44分、ビックセーブ直後の右CK。飛び込んできた相手DFにヘディングシュートを叩き込まれた。正面で反応したオビが両手先で触れたボールは、一瞬スピードダウンしたが、そのまま後方に流れてゴールイン。触っていただけに悔しすぎる失点となってしまった。1年生GKは大きく肩で息をついた。
「最後のあの一本以外は集中していたんですけど、最後にあそこでミスして、チームも負けてしまった。ただでさえ悔しい状況で勝ち点を取ろうというなかで、あれで負けてしまったのは申し訳ない」
オビは失点につながったキャッチミスを悔やんだ。とはいえ、それまでの好セーブがなければ、もっと早くに勝負が着いていた可能性が高い。守護神の奮闘があったからこそ、終了間際の44分まで最小失点に耐えていたのも事実だ。
また失点となったキャッチミスも、決して消極的だったわけではない。キャッチング後にすぐさま攻撃に転じようと気が早まった結果、手元がおろそかになったものだった。「シンプルにキャッチしたら、1-1だったので次の攻撃にいこうと、そういう気持ちが強すぎて。キャッチのところで集中力が切れてしまい……単純なキャッチミスです」と言うとおりだ。攻めの姿勢で起きたミスは必ずや自分の身に刻まれ、今後への糧になっていくことだろう。
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