[総体]技巧派軍団をハードワーク、前への姿勢で撃沈!大阪学院大高が初の全国へ大きな1勝:大阪決勝L
ゲキサカ / 2016年6月5日 10時10分
[6.4 総体大阪府予選決勝リーグ第2節 興國高 0-2 大阪学院大高 J-GREEN堺]
平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(広島)への出場チケット2枚を懸けた大阪府予選は4日、決勝リーグ第2節を行った。ともに初戦を0-1で落としている興國高対大阪学院大高戦はMF中道佑真(3年)と左SB中尾真のゴールによって2-0で大阪学院が勝利。1勝1敗で2位の大阪学院は5日の最終節で首位・履正社高と、まだ全国への可能性を有する興國は東海大仰星高とそれぞれ対戦する。
この日、大阪学院が対戦した興國はすでにJクラブの練習参加を経験しているCB長井一真主将(3年)や10番MF大垣勇樹(2年)をはじめ、左SB今掛航貴(3年)、MF加田淳哉(3年)らタレント揃う強敵。ポゼッションで相手を圧倒して勝利する相手との一戦は厳しい展開となることが予想された。だが勇気を持って前からディフェンスし、身体能力で勝る相手に球際で戦った大阪学院。C大阪U-18、関西学院大出身の若き指揮官であり、昨夏からヘッドコーチ、今春から監督を務める小野原明男監督が「興國相手に引いたらメンタル的にも弱気になってしまう。気持ちのところで引くな、と。相手に向かっていくしかない」というように、前に出た挑戦者が70分間戦い抜いて快勝を収めた。
加田やMF掃部勇哉(3年)を中心にボールを動かす興國が序盤からボールを支配する展開。対して大阪学院は守備意識高くゲームを進める。特に「平均身長は162cmくらい」(中道)というFW新町幸聖(3年)、MF西宇大輔(3年)、MF江郷下慶(3年)、そして中尾の小柄なアタッカーカルテットがプレスと裏への抜け出しを献身的に繰り返す。すると前半15分、大阪学院はDFラインでボールを動かすと、中尾の縦パスで抜け出した中道がコントロールした右足シュートで決めて先制点を奪った。
対する興國は20分に今掛の左クロスからMF村岡正梧(2年)が決定的なヘディングシュート。だが大阪学院GK住山雄一郎(3年)の好守に阻まれると、その後もエース大垣らがハイサイドを取ってPAまでボールを運ぶものの、最後の局面でチャレンジする姿勢が少ない。この日は前節退席処分となった内野智章監督が不在。スタンドから観戦した内野監督は「(選手交代含めて)もっと早く攻撃的な布陣へシフトしなければいけなかった」。相手のハイプレスもあってか、大事に攻め過ぎたことで個々の判断が遅れ、バックパスが増えてしまうなど、怖さを欠いたまま前半を終えてしまう。
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