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[総体]技巧派軍団をハードワーク、前への姿勢で撃沈!大阪学院大高が初の全国へ大きな1勝:大阪決勝L

ゲキサカ / 2016年6月5日 10時10分

 逆に主将のCB藤本憲(3年)が「鼓舞して、みんなの気持ち高めて、最後まで気持ち切らさずに行こうと思っていました。全員がひとつになってハードワークすることが良さ。一人ひとり、全員が引っ張っていく力持っているんで、それがいいところだと思います」という大阪学院は勝利への執念が伝わってくるようなハードワークの連続。そして後半7分、江郷下の右CKを中尾がDF頭上から強烈ヘッドを突き刺して2-0とした。守備的な戦いを強いられた大阪学院だが、中道が「練習でもコンビネーションを意識している」と説明したように、本来は連動したパスワークを持ち味とするチーム。高いキープ力を示した西宇らアタッカー4選手の連動した攻撃の前に、興國DF陣が捕まえきれないようなシーンも少なくなかった。

 いい形でボールを奪えなかったこともあってなかなかギアが上がらなかった興國も、MF北龍磨(3年)やFW沖本卓大(3年)の投入でようやく攻撃のテンポが上がり、鮮やかなパスワークから相手の脇を刺すようなシーンもつくった。だがFW西村恭史(2年)の右足ボレーがGKの正面を突くなど無得点の時間が続く中、追い込まれていったチームは流れを好転させることができないまま完封負け。大阪学院は「もう前からのプレスが良かったし、そこで決まったみたいな感じ」と藤本が賞賛し、「シンドいと思うけれどやってくれる選手」と小野原監督が信頼を置く前線の選手たちが70分間走りきり、また味方がパスコースを限定してくれた中で藤本やCB秋本健作}}(3年)が最後の局面で確実に跳ね返し、中尾、吉江絃馬(3年)の両SBも対人守備で奮闘。MF村上樹(3年)やMF山崎翼(3年)がセカンドボールを拾ってカウンターの脅威を示し続けるなど、会心のゲーム運びで勝ち点3を獲得した。

 大阪学院は決勝リーグ初戦の東海大仰星戦を0-1で敗戦。過緊張だったチームは自分たちの、引かずに前に出るサッカーを表現することができなかった。だが「変な意味で吹っ切れた」(小野原監督)というチームはこの一週間、修正し、本来の戦う集団に変わって、見る者の心打つような戦いぶりで走り勝った。全国切符を懸けた最終節の対戦相手は昨夏全国8強の履正社。再び強敵との対戦となるが、小野原監督は「明日も強気なサッカーができれば結果はついてくる」と語り、藤本は「(興國からの白星は)正直めっちゃ嬉しいけれど、明日が本当の戦い。明日勝って、ボクたちが目標としていた全国を決めたい。みんなでひとつになって、ボクはずっと声出し続けてチームのために最後まで戦えたらいい」。決勝リーグを戦う4チームの中では最もチャレンジャーの立ち位置にいる大阪学院。そのチームがハードワークと勝負どころで見せる“本来の”武器も発揮して、初の全国大会出場を決める。

[写真]前半15分、大阪学院は中道(8番)のゴールで先制

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

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