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[総体]堅守速攻の伝統に加えた「一工夫」、中津東が7年ぶりに夏の大分制す!

ゲキサカ / 2016年6月7日 10時54分

[総体]堅守速攻の伝統に加えた「一工夫」、中津東が7年ぶりに夏の大分制す!

[6.6 総体大分県予選決勝 情報科学高 0-2 中津東高 大分スポーツ公園サッカー・ラグビー場サブA]

 平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(広島)への出場権を懸けた大分県予選決勝が6日に行われ、中津東高が2-0で情報科学高に勝利。7年ぶり2回目の全国大会出場を決めた。

 就任わずか2か月で頂点に立った中津東の軸丸耕平監督は「選手の中で考えながら、良くやったと思います」と選手たちへの賛辞を繰り返した。2か月間で何かを変えた訳ではない。中津東は松田雄一前監督(現鶴崎工)の指導の下、堅守速攻を武器に12年度から14年度まで選手権県予選で3連覇を果たし、14年度は全国大会で北の名門・青森山田高を撃破してベスト16まで勝ち上がっている。ベースが構築されているチームに新指揮官が加えたのは「一工夫」だけ。「堅守速攻という伝統があるので、プラス『一工夫』できれば、と。堅守速攻を維持しながら、攻撃面でワンクッションつくって、もうひとつスピードアップすることができればと考えていました」。決勝では危ないシーンをつくられながらも、無失点。中盤でタメをつくり、またそれに伴ってよりコンパクトになった守備など「一工夫」も十分に効果を発揮しての栄冠となった。

 決勝は序盤、準々決勝で優勝争いの大本命と目されていた大分高をPK戦、準決勝でも古豪・大分工高に延長戦の末に勝利して勢いに乗る情報科学が押し気味に試合を進める。12分にはこの試合を通して存在感を発揮していたレフティー、MF塚崎仁志(3年)の右FKからMF森田来輝(3年)が打点の高いヘディングシュート。さらにMF岩本翔太郎(3年)が詰めようとするが、中津東はいずれも5バックの中心・DF黒川涼太(3年)が身体を張ってブロックする。情報科学は15分にも塚崎がドリブルで仕掛けて右ポスト直撃の左足シュート。試合会場隣に位置する同校から駆けつけた大応援団の後押しを受けた情報科学が、立ち上がりから積極的にゴールを目指していった。

 対する中津東は相手エースのFW高田渓太主将(3年)をDF堂上敦司(3年)、FW和田翔(2年)をDF楠木裕二(3年)がマンマーク。中盤のポジショニングのズレを修正した中津東は、2人のストッパーや1年生DF上杉理貴も球際で強さを発揮するなど、前半半ば以降、相手に攻撃の起点をつくらせない。その中でベンチの軸丸監督からは再三、「声を切らさない」ことが求められていた。集中力を維持するため、またベンチの感じている部分と、ピッチ内で起きていることに対して選手がどう感じているのかを共有し、修正するため。指揮官が「こっちの要求に応える対応力がある」と評するイレブンは、試合の中で修正を加えて立て直すと、この後は完全に主導権を握って攻め続けた。

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