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[総体]熊本制覇も「通過点」全国で勝負する熊本国府が「震災に負けない、強い熊本を」示す

ゲキサカ / 2016年6月8日 7時25分

[総体]熊本制覇も「通過点」全国で勝負する熊本国府が「震災に負けない、強い熊本を」示す

[6.7 総体熊本県予選決勝 熊本国府高 1-0 熊本商高 エコパーク水俣陸上競技場]

 平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(広島)熊本県予選決勝が7日に行われ、新人戦優勝の熊本国府高が1-0で古豪・熊本商高に勝利。県内2冠を達成したと同時に、15年ぶり3回目となる全国大会出場を決めた。

「全国に出て満足というレベルでは自分たちはまだ。自分たちのサッカーをして勝つことを目標にしなければいけない」。全国に出ることを目標にしていたら、全国で戦うことのできるチームにはなれない。元福岡DFの熊本国府・佐藤光治監督は熊本代表として全国に出る資格のあるチームになること、そしてプライドを持って戦い、勝つチームになることを求めてきた。だからこそ、熊本制覇を果たした選手たちの口から出たのは「通過点」という言葉。閉会式で「震災に負けない、強い熊本を見せつけてほしい」というメッセージを受けたチームは佐藤監督が「色々な人の支えがある。笑顔で、元気にサッカーできていると見せないといけない」と語ったように、熊本代表は全国舞台で元気ある戦いを見せ、ひとつでも多くの白星を勝ち取る意気込みだ。

 大会5連覇中でプレミアリーグWESTに所属する大津高が準決勝で敗れるという衝撃が走った熊本予選。ジャイアントキリングを成し遂げた熊本商と熊本国府との決勝は5分にFW杉田達哉(3年)がクロスバー直撃の左足ミドルを放つなど、立ち上がりから熊本国府が主導権を握って攻める。MF坂本幸広(3年)らがボールを動かし、ともにキープ力に長けた10番MF池本葵(3年)とMF井手口凌我(2年)の両ワイドを起点に得意のサイド攻撃。抜群の運動量を武器にアップダウンを繰り返す右の北脇拓海(3年)と高精度の左足を持つ左の尾上りつき(3年)の両SBが敵陣の深い位置へ再三入り込んでクロスを上げるなど、ゴールへ迫る回数を増やしていく。 
 
 だが、熊本商もある程度押し込まれることは織り込み済み。「昨日よりも今日、格好良くやるんだよ」「何があってもバタバタするな」とピッチへ送り出されていたチームはCB松本祐誠主将(3年)とCB松永大輝(3年)中心に我慢強くボールを跳ね返すと、MF有川翔太(3年)の配球から突破力のある左MF上村明司(3年)が仕掛けてクロス、シュートへ持ち込むなどカウンター攻撃で反撃した。控え部員たちの活気あふれる応援にも後押しされた熊本商は大津に勝利した実力を示していたが、先制したのは熊本国府。22分、右サイドを起点とした攻撃からFW宇室航平(2年)が落としたボールを杉田が右足で連続シュート。2度DFにブロックされたが「7番(坂本)が呼んでいたんですけど、自分で決めたいのもあったし、昨日、一昨日と決めれていなくて最後エゴった部分もあったんですけど、迷わず振りぬくだけだった」とチャレンジした3本目の左足シュートがゴール右隅を破って先制点となった。

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