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[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]:土のグラウンドから生まれる112人の一体感(都立東大和南高)

ゲキサカ / 2016年6月9日 8時42分

 ただ、今年ばかりは少し例年と様相が異なる。“春”だったはずの引退時期は“初夏”まで伸び、気付けば関東地方は今週から“梅雨”に入ったらしい。春、初夏、梅雨と伸び続けた彼らの引退も、ここまで来れば“真夏”まで視野に入れていいはずだ。もちろんここから先はさらなる強敵が待ち受けているが、ここまで勝ち抜いてきたからこそ、信じて良い夢が都立東大和南の彼らにはある。一度話を聞き終えた岸本は、最後にわざわざ戻ってきて、こう語ってくれた。「1試合ごとにどんどんチームがまとまっていって、今は本当に選手、スタッフ、マネージャー、応援してくれる人、すべての人が1つになって戦えていますし、一体感がものすごく出ているから、ここまで来られているのかなと思います」。勝利を告げるホイッスルが鳴った瞬間、ベンチの横に立ち続けていた3年生のマネージャーが泣き崩れたシーンが印象深い。「マネージャーは毎試合泣いています。それだけ一戦一戦熱がこもっているということですよね」と岸本。彼女たちがあと2回だけ嬉し涙を流すことができれば、その先の視界には“真夏の広島”が広がっている。

[写真]都立東大和南高は12日の準々決勝で昨年度選手権8強の駒澤大高と対戦する。(※写真は東大和南高提供)

■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務し、Jリーグ中継を担当。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」

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SEVENDAYS FOOTBALLDAY by 土屋雅史

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