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[総体]勝利目前で追いつかれ、勝ち越されるも延長後半ATに同点ゴール!松山工がPK戦制して4年ぶりV:愛媛

ゲキサカ / 2016年6月11日 19時28分

 狙い通りに所定の35分間を守った松山工だったが、伊藤の治療もあって提示されたアディショナルタイムは5分。勝利が目前に迫った所で、「決勝まで無失点で来ていて上出来と思っていたら、やらなきゃいけない前線からの守備をサボってしまった」(坂本監督)と隙を突かれてしまう。MF田中宏武にエリア左からシュートを許すと、クロスバーに当たったこぼれた球を途中出場のFW串部太一に押し込まれて1-1で延長戦へと突入した。

 両者決め手を欠いたまま延長前半を終え、次にスコアが動いたのは延長後半10分。松山北が自陣で奪ったボールを中央のMF中川奨真に預けると、中川が縦に送ったパスからFW村上拓がエリア右に飛び出した。ゴール前まで持ち込んだ村上は素早く寄せたDFとGKの頭上を越すシュートをお見舞い。無人のゴールに吸い込まれるボールを弾き出そうと松山工の山西が懸命に戻ったが、実らず松山北の勝ち越し点となった。
 
 残りわずかで許した失点だったが、松山工は諦めない。直後の11分に右クロスをクリアされた所をMF酒井佑斗が右足で押し込み、同点。勝敗はPK戦に委ねられた。ここでも両者譲らず、松山北のGK伊藤尚哉が2番手のキックを阻止すると、直後に松山工の野口が読み通りストップ。5番手でも決着が着かず、迎えた6人目で先行の松山工が成功したのに対し、後攻の松山北がキックをゴールの上に外して失敗。熱戦を物にした松山工が4年ぶり10回目の全国総体出場を掴んだ。

 松山工は16強まで進んだ選手権後に新チームが立ち上がってからは、負傷したり、調子が上がらない3年生が多く、1、2年生主体のチーム作りを余儀なくされた。若いチームで夏の全国行きを掴むために、徹底したのは前線からの連動した守備。「今年は守備の練習しかしていない。ボールを繋ぐ練習は総体予選前に2週間しただけ」(坂本監督)とまずは失点を回避し、負けないチームを目指した。決勝までは狙い通りに無失点で過ごしたものの、この日は2失点。攻撃も良さを出し切れず、坂本監督は「今日は70分で勝てた試合。正直、全国で戦えるか不安で、守備やボールの繋ぎ方など質を高めないといけない部分がたくさんある」と口にする。一方で、「まだまだ完成形ではない」と続けるようにスタメンの8人が下級生という若いチームだけに伸びシロは多い。「下級生の技術をもっと上げて、3年生がレギュラーに食い込めるようになれば、もっと面白いチームになるはず」(坂本監督)と広島では成長した姿を見せてくれるはずだ。

(取材・文 森田将義)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

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