[FANATICインタビューVol.2]国士舘大サッカー部の寮でひっそり追い続けた夢~デザイナー大谷友之祐さん~
ゲキサカ / 2016年7月1日 12時5分
アディダスが主催する「FANATIC Tokyo2016」が6月4日にしんよこフットボールパークで開催された。アパレルブランドやニュースメディアなど32チームが集う中、参加プレイヤーにインタビューを実施した。第2回は、デザイナーの大谷友之祐さん。その類まれなサッカーヒストリーを紹介する。
サンフレッチェ広島のジュニアユースを経て、瀬戸内高、国士舘大へ。幼い頃からサッカーエリートへの道を順調に歩んできた大谷友之祐さん(23)。しかし、彼はプロサッカー選手への夢を断ち切り、現在はデザイナーとしての活動に励んでいる。
「今はほとんどサッカーをやっていないですね。別に避けているわけではないんですけど、最近はプレーをする機会がなくて……。だから今日の『FANATIC』では、久々に仲間とボールに触れられてすごく楽しいです」
小学生時代は地元・広島の地域スポーツ少年団に所属。4年生のときに開催された2002年日韓W杯では、世界各国の攻撃から日本のゴールを守るゴールキーパーというポジションに魅せられた。
「キーパーしか目に入らなかったですね。プレーは決して派手じゃないけど、落ち着いてゴールマウスを守る姿がすごくかっこよくて……」
それ以降、大谷さんはゴールキーパーひと筋だった。広島ジュニアユースのGKセレクションに合格し、週3日の練習に土日の試合と、生活のほとんどをサッカーに捧げた。
「それまでとは環境がガラリと変わりました。充実した施設で、キーパー専門のコーチにプレーを教えてもらって。反面、気弱な僕はカルチャーショックも受けましたね。県中の小学校から優秀なプレイヤーが集まって、一斉に『俺が、俺が!』ですから。正直、ちょっと引いちゃって(笑)。でもその環境が精神力を養ってくれました」
そして、破竹の勢いでサッカー強豪校へ成長していた瀬戸内高へ進学。初のインターハイ出場、国体5位入賞、地区対抗戦中国地方代表全国1位。常にスタメンとしてゴールマウスを守り、華々しい結果を残して国士舘大へ進学を果たす。しかし、その頃から大谷さんのサッカーに対する想いが少しずつ変わり始めた。
「大学では4年間トップチームにいながら、なかなか試合に出ることができませんでした。僕の学年には、特に優秀なキーパーが多く集まっていたんです。少しでもミスをすれば、すぐに交代させられる、そんな神経を磨耗する日々の中で、少しずつサッカーが肌に馴染まないような感覚にとらわれ始めました。特にキーパーは一番孤独で、一番メンタルが強くなきゃいけないポジション。ネガティブになった途端、一気に自分のプレーができなくなってしまったんです」
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