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「優勝しないと評価されない」タイトルへの渇望、ぶれない早稲田大が明治大を下す:準決勝

ゲキサカ / 2016年7月2日 23時6分

 照りつける日差しに加え、疲労の影響で互いに出足は鈍かった。明治大は後方からじっくりとボールをつなぎ、対象的に早稲田大は縦への攻撃が基調。裏を狙ってはサイドから仕掛けていった。前半7分にはMF小林大地(4年=流通経済大柏高)のパスから抜けたFW中山雄希(4年=大宮ユース)がPA右からシュートを放つも、GK八谷に止められる。前半29分には相手ボールを奪ったMF鈴木裕也(3年=武南高)が中央へ折り返す。小林が詰めるも相手にカットされた。

 前半34分には明治大がセットプレーの流れから決定機。MF道渕諒平(4年=仙台ユース)の蹴りこんだボールから、こぼれを拾ったFW木戸皓貴(3年=東福岡高)は大きくクロスバー上へ打ち上げてしまう。互いに決定力を欠き、0-0で前半を終えた。

 迎えた後半、立て続けにチャンスをつくったのは明治大。開始2分にはPA手前右から道渕のFKからDF岸本英陣(3年=帝京大可児高)がヘディングシュートを打つも枠を外れる。同4分にはPA右から仕掛けたFW丹羽詩温(4年=大阪桐蔭高)がシュートまで持ち込んだがサイドネット。なかなか決めきれない。

 後半11分、早稲田大が動く。FW中山雄希(4年=大宮ユース)に代わり、エースの山内を投入。この交代が流れを変えた。後半20分に敵陣内右サイドで今来が相手ボールをカット。前進して中へ折り返す。ファーサイドのMF秋山陽介(3年=流通経済大柏高)の横パスを受けた山内がドリブルから左足シュート。ポスト右を叩いたボールを小林が右足で押し込んだ。早稲田大が1-0と先制に成功する。

 後半26分には早稲田大に決定機。小林の左CKからPA内正面のDF熊本雄太(3年=東福岡高)がヘディングシュート。3戦連続CKから頭で決めているDFの一撃に期待されたが、クロスバー上へ逸れてしまい、追加点はならない。

 すると後半32分には関東大学リーグで首位に立つ明治大が意地をみせた。丹羽のパスを受けたMF小野雅史(2年=大宮ユース)が右クロス。詰めていたDF岩武克弥(2年=大分U-18)が右足ボレーを決めた。1-1と振り出しに戻した。

 一進一退の攻防が続く。強まる日差しとともに疲労が色濃く見え始めるが、早稲田の選手は二度目のリードを奪うため、懸命に走りきる。相手のシュートコースを1ミリでも削るべく、必死に足を伸ばし、攻めては1点をもぎ取ろうと奮闘した。

 ひたむきな姿勢は報われる。後半アディショナルタイム1分、相手クリアを拾った鈴木裕が前へつなぎ。PA右へ抜けた山内がドリブルで運ぶとGKとの1対1から冷静に右足で決めた。終了間際の勝ち越し弾。エースFWが仕事を果たし、早稲田大が2-1に突き放す。

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