[プレミアリーグEAST]開幕3連敗からひたむきに巻き返す大宮ユース、アウェーで首位・市立船橋撃破!
ゲキサカ / 2016年7月4日 14時39分
[7.3 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 市立船橋高 0-1 大宮ユース グラスポ]
高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグEASTは3日、第7節2日目を行い、首位の市立船橋高(千葉)と大宮アルディージャユース(埼玉)が対戦。FW小柏剛(3年)の決勝点によって1-0で勝った大宮が、6位へ順位を上げている。
試合終了の笛が鳴ると、30度を超える暑さと相手の連続攻撃を乗り越えた大宮イレブンは互いに抱き合い、声を上げて喜んだ。この1勝に懸けていた思いが伝わってくるようなラストシーン。開幕3連敗から立て直してきたチームはこれで1分を挟んで3連勝として優勝戦線にも食い込んできた。主将のMF山田陸(3年)は「みんなひとつになっていたので本当に良かったです」と語り、就任1年目の大塚真司監督は「1試合1試合を通して成長しないといけない。敗戦から学んで、寮生活から人としても成長しているのが大きい。ピッチに立った時の責任感が大きいですね」と個々が自覚し、成長したイレブンの勝利に目を細めていた。
現3年生はジュニアユース時代の13年JFAプレミアカップで大宮の育成組織として初めて全国制覇した世代。山田やMF長谷川元希(3年)、CB北西真之(3年)ら昨年の日本クラブユース選手権準優勝を主力として経験している選手たちもいるだけに、高い目標を持ってスタートしたが、シーズン当初はプレミアリーグの厳しさを目の当たりにし、また新しい戦い方にも馴染めずに苦しんだ。だが、「3連敗したことによって失うものがなくなった。開き直ってプレーできました。『ボクら強くない』というのが分かって、ひたむきに上を目指せるようになった」(山田)というチームは巻き返す。チームとしての力は、トップチームに4人が昇格した昨年にまだ及ばないかもしれない。それでも現在はピッチ、ベンチ含めての一体感を感じさせる戦いを示している。
この日は立ち上がりからアグレッシブなプレス。相手CBにも積極的に圧力をかけたことで、市立船橋に冷静なパスワークを許さなかった。そしてボールを握った大宮は山田や長谷川を起点にポジショニング良く攻撃に絡むFW奥抜侃志(3年)へボールを通すなど押し込んでいく。19分にはMF植松亮(2年)のスルーパスに反応した小柏が飛び出してきたGKと入れ替わるようにシュート。36分には山田のスルーパスで抜け出した奥抜がGKをかわすが、シュートは打ちきれなかった。
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