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[プレミアリーグEAST]開幕3連敗からひたむきに巻き返す大宮ユース、アウェーで首位・市立船橋撃破!

ゲキサカ / 2016年7月4日 14時39分

 一方の市立船橋は朝岡隆蔵監督が「ボールは持てたはず。あまりボールを持たれることは想定していなかった」という展開。それでもCB原輝綺(3年)の絶妙なフィードにMF野本幸太(3年)が飛び込み、また連動した守備から敵陣でのインターセプトを連発。25分にはMF西羽拓(3年)からのスルーパスが野本へ通り、37分にはインターセプトした西羽がそのまま持ち込んで左足を振りぬく。だが、大宮はいずれもGK宮崎浩太朗(2年)がファインセーブ。前半終盤は相手にパスコースを切られて攻め切れなくなっていたが、それでも味方のミスを宮崎や北西、CB土田直輝(3年)らがカバーして得点を許さなかった。

 後半はボールを支配した市立船橋が運動量の落ちた大宮に圧力をかける。U-19日本代表候補CB杉岡大暉主将(3年)と原、MF高宇洋(3年)、MF金子大毅(3年)が相手のプレスを剥がしてボールを前進。右SB真瀬拓海(3年)を活用してクロスまで持ち込み、21分には三度インターセプトした西羽がコントロールショットを打ち込む。だが、シュートは右ポストのわずかに外へ。28分には野本が技ありのループシュートを狙ったが、これも枠を捉えられなかった。一方の大宮もカウンターから小柏の仕掛けや、長谷川のドリブルシュートなどで攻めるがスコアを動かすことができない。

 それでも34分、大宮が先制する。相手のビルドアップを山田が身体を張ってインターセプト。前を向いた奥抜がすぐさまスルーパスを入れると、中央へ潜り込んだ小柏が「ファーストタッチで左へ持ち替えてゴールも見ないで打った感じですね」とDFと競りながら左足一閃。これがゴールを破り、先制点となった。大宮イレブンの歓喜の輪が広がり、ベンチでは大塚監督をはじめ、スタッフ陣たちがガッツポーズ。値千金の1点を大宮がもぎ取った。

 この後、市立船橋も同点目指して反撃するが、大宮はPAで我慢の守り。以前は失点していたようなシーンでも「逞しくなったところが今の強さ」(大塚監督)というチームは崩れない。そして奪い返したボールを前線に入れて押し返す。ラストプレーとなった野本の右足FKも宮崎が冷静に弾き出すなど相手に決定打を打たせないまま、今季のプレミアリーグで初の完封勝利。「最初の頃はやられるなというところでやられていた。きょうは嫌な流れの中でも守り切れたので良かった」というGK宮崎中心に待ち望んだ無失点勝利を喜んだ。

 元々定評のある個々の上手さに加えて敵将も賞賛していたタフさ。スタートこそ出遅れたものの、混戦の優勝争いで「自分たちは強いとも思っていないけれども、弱いとも思っていない。自分たちのやるべきことを100パーセントやれば勝てると思っている」(山田)という大宮が勝ち上がっていく可能性はある。この勝利も成長の糧に。またひとつ力を高めて次節を迎える。

[写真]後半34分、大宮ユースはFW小柏が決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2016プレミアリーグEAST

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