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[総体]“陸の王者”慶応、総体初出場初勝利!

ゲキサカ / 2016年7月27日 23時18分

[総体]“陸の王者”慶応、総体初出場初勝利!

[7.27 全国高校総体1回戦 盛岡商高0-1慶応義塾高 みよし運動公園陸上競技場]

 平成27年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技1回戦。広島県のみよし運動公園陸上競技場での第1試合は、総体初出場となる慶應義塾高(神奈川2)が、24回目の出場となる盛岡商高(岩手)と対戦。前半に挙げた1点を最後まで守り切り、嬉しい総体初出場初勝利を記録した。

 ともに堅調な立ち上がりから、ひとつのチャレンジが試合を動かした。前半26分。慶應義塾高の左SB、DF柿沼亮祐(3年)がドリブルで盛岡商高陣内に進出。相手DFとの競り合いになるも粘ってボールをかき出しFW松島竜成(3年)へ。さらに中央のFW小関嵩史(3年)に渡る。盛岡商高もDF2人が必死に食らいつく。小関は「最初のタイミングでシュートを打ちたかったのですがDFが来ていて。そこで一度切り返したらDFが二人ともつられたので」左足でシュート。これが見事に決まる。この試合のスタンドには慶應義塾高サッカー部全員とその父兄が集結。同校相対初ゴールに対して大きな歓声が沸き起こり、慶應義塾の応援歌『若き血』が合唱された。

「今朝、バスで会場入りしたら、応援の方々がもう来てくれていて。ですので、アウェーな感じもせず、みんながいる中でいつも通りプレーすることができました」と語るのは慶應義塾高の大方貴裕監督。ただ、やはり初戦の緊張感は隠せなかったようだ。「裏を突くことに固執しすぎてしまった面はあります。ボールを大事にしながら安全なゲーム運びを心がけたこともあって、本来の形は出ていない。総体初勝利ですが、勝ってよかった、というのが本音です」(大方監督)。

 まさに虎の子の1点。小関は、「相手DFの身長が高く、自分は身長が低い。高さで競って勝ち目はないので一瞬の動きで裏を狙っていました。足が特別速いわけではないですが、相手より早くスペースを見つけて走り込むことを意識しています」と冷静に立場を分析。さらに予選では0ゴールで「絶対にゴールを決める」という気持ちの強さも加わり、結果として決勝点となるゴールが生まれた。

 昨年の総体を経験していた選手が残っている盛岡商高も、黙っていたわけではない。特に後半から攻勢を強め、相手の足が止まるところからさらに圧力を強めていった。後半23分には相手クリアをブロックしたこぼれ球にFW伊藤隆人(3年)が反応。ゴールライン際から強引に左足を振り抜くがポストに。さらに3分後には伊藤からMF吉田陸(3年)とつなぎ、ペナルティエリア内左でフリーになっていたFW村井勇仁(3年)へ。ここで村井はシュートでなくこのボールをさらに中央へ折り返すことを選択。これが相手にブロックされてしまった。30分にはゴール正面ペナルティエリアすぐ外の位置でFKを得るが、DF泉山凌馬(3年)のキックは壁に跳ね返された。

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