[SBS杯]次回五輪の主役候補たち、U-19日本代表は攻守で力示すもコスタリカに惜敗
ゲキサカ / 2016年8月11日 22時7分
逆にカウンターからコスタリカのスピードに乗ったアタックを受けるようになり、前半終了間際にはFWジェルソン・トーレスにDF3枚が剥がされて決定的なシュートを放たれた。これはGK小島が好セーブで阻止し、直後にも小島の好守によって失点にはならなかったものの、最終ラインが再び突破されてしまう。個々が球際の勝負で健闘していた日本だが、果敢に仕掛けてくる相手に苦戦するシーンも散見された。
互いに先制点を狙い合う攻防戦となった後半。日本は10分、こぼれ球を拾った岩崎が強引に持ち込んで右足を振り抜いたが、ゴールマウスに阻まれてしまった。日本は11分に吉平に代えてFW中村駿太(柏U-18)、16分には梶山に代えてMF針谷岳晃(昌平高)をピッチへ送り出したが21分、コスタリカFWブライアン・ロハスのシュートがDFに当たってコースが変わり、不運な形で先制点を許してしまう。
先制したコスタリカは前線からの守備を加速。日本は原らがよくボールに絡みながら前進しようとするが、これを剥がすことができずにボールを失って押し戻されてしまう。日本は28分に菅に代えて田川亨介(鳥栖U-18)を投入。岩崎を右MFへ移すと30分、針谷の縦パスから岩崎が繋いで安井がフィニッシュに持ち込む。さらに33分には中村の左クロスを田川が合わせたが、得点には至らない。34分に安井に代えて野田樹(神戸U-18)をピッチに送り出した日本は39分、左MFへポジションを移していた針谷が中央方向へのドリブルでFKを獲得。これを自ら右足で狙ったが、ニアサイドを捉えた一撃はGKに阻まれ、そのまま0-1で敗れた。
この日、リオ五輪世代からバトンを受け継いだ東京五輪世代。岩崎は「4年後はやっていたら、あっという間だと思いますけれど、とにかく、今回の遠征は残り2試合あるんでそこでやれることをしっかりやって、まずはあすの試合勝利で終えたいですね」と目の前の試合、トレーニングに全力で臨んでいくことを誓った。4年後までにどれだけ多くの経験を積んで、世界で勝つための力をつけることができるか。今回の代表選手たちをはじめ、東京五輪を目指す同世代全ての選手たちが日々成長を遂げて、その時に備える。
[写真]前半8分、スルーパスで抜け出したU-19日本代表FW岩崎が左足シュート
(取材・文 吉田太郎)
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