[選手権予選]伝統校・帝京が3か月半ぶり着用のカナリアユニとともに舞う!昨年度全国2位の國學院久我山撃破!:東京B
ゲキサカ / 2016年9月10日 21時29分
[9.10 選手権東京都Bブロック予選1回戦 國學院久我山高 0-1 帝京高 駒沢補助]
第95回全国高校サッカー選手権東京都予選は10日、1次予選を突破したチームとシード校による2次予選が開幕。昨年度全国高校選手権準優勝の國學院久我山高と全国優勝6回の名門・帝京高が対戦した注目のBブロック1回戦はFW中瀬大夢(3年)の決勝点によって帝京が1-0で勝った。帝京は7年ぶりの全国大会出場へ向けて難敵を突破。帝京は18日の2回戦で修徳高と戦う。
伝統のカナリアカラーのユニフォームが歓喜に舞った。自分たちの良さを出すというよりは、相手の良さを“壊す”サッカー。理想としているサッカーではなかったかもしれない。だが、日比威監督が「昔の帝京らしい、潰して蓋をしていく」守備と走ることを徹底した帝京が、昨年度全国ファイナリストとの注目対決を制した。日比監督は「出ているヤツ、出ていないヤツ含めて全て3年だった」と勝因に3年生たちの奮闘を挙げる。この日は、シーズン当初から先発を務めてきたMF三浦颯太や10番FW佐々木大貴といった注目1年生たちがコンディション不良もあって、ベンチスタート。その中で「3年生っていう意地もありますし、チーム内の競争で今3年生がスタメンで出ている。頑張って良かった」と振り返るMF高橋心ら3年生たちが気迫あふれるプレーをして見せた。
日比監督が「行かないと好きなことをやられてしまう」と説明し、中瀬が「最初からガンガン前から行こうと。先週のTリーグ(國學院久我山に0-1で敗戦)ではリトリートしたんですけども、きょうは奇襲をかけようと思っていた。怖さ捨てて、もう一個相手に寄ろうと話していた。自分たちはチャレンジャーの気持ちで。上手さは向こうの方があるので走り勝つと思っていました」と振り返ったように、帝京は序盤から前へ、前への積極サッカーを展開。立ち上がりから決定機をつくり出すなど、入り良く試合を進める。3年生たちの気迫に呼応するかのように、注目のブラジル人アタッカー、MFサントス・デ・オリベイラ・ランドリック(1年)も守備での健闘が光っていた。
一方、國學院久我山は清水恭孝監督が「勇気が足りなかったと思いますね。(重圧があったかもしれないが)それでも、勇気を持ってやらないと久我山ではない」と分析する内容となった。前年度全国準優勝校にとって注目される中での初戦。相手の厳しいプレッシャーもあったが、特に前半、チャレンジする姿勢に欠いたチームは判断のないプレーや適切なポジショニングを欠いた動きが続いてしまう。不用意にロングボールを蹴ってロストしたり、狙いとは異なる攻撃の組み立ても多発。その中でもMF名倉巧主将(3年)が正確なファーストタッチ、鋭いターンからチャンスメークしようとし、MF知久航介(3年)が縦パスを狙うなど攻め続ける。だが、帝京は「自分と五十嵐が(彼等を)どう切りながら、詰められるか。それができて良かった。自分たちが前を向かせない意識をしていた」という高橋とMF五十嵐陸(3年)のダブルボランチらが束になって相手の攻撃に阻止。またCB菅原光義(2年)が広範囲のカバーリングで危険を消したり、左SB市川雅(3年)が澁谷との1対1を止めるなど決定的なシーンをつくらせない。國學院久我山は空中戦の攻防でも強さを発揮する帝京に押し返されてしまった。
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