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歩みを止めない夏の両王者、FC東京U-18対市立船橋は好勝負の末、ドローに

ゲキサカ / 2016年9月26日 8時53分

 内容では上回る時間が長かったものの、ホームで勝ち切ることができなかったFC東京の坂口は「決めきれなかったこととディフェンス面ではこっちもピンチは少なくなかったので、もうちょっと改善したい」。一方、10人になりながらクラセン王者を追い詰めた市立船橋だが、朝岡隆蔵監督は、退場者を出すまでの時間帯でより長くイニシアチブを取ってサッカーできなかったことを指摘する。「自分たちが攻守においてイニシアチブを取るというところは課題を感じるし、10人になって割り切って上手くいくのは当然。詰めが甘い。きょうの試合も仕留めて勝ち切る、そういう強さを求めていかないといけない。最高の評価はできないですね」。10人になっても勝ちに行っていただけに結果にも満足していなかった。

 ともに夏の全国王者。好勝負を演じた両チームは全国制覇を「過去のこと」としていた。FC東京の佐藤監督は「結構、選手が喜んでいる時間もあったんですけど、(彼らは)スッと我に帰る。切り替えるの早いな、と。今年のチームは特にしっかりと自分たちでコントロールできる、頭を使える選手が多い」という。プレミアリーグ、J3と厳しいスケジュールの中で満足感に浸っている時間がなかったことも確か。クラブユース選手権でMVPに輝いた半谷にしても「3冠を目指してやっているんで取れたのは嬉しいですけれども、プレミアの厳しさは感じているので。嬉しかったですけど、今年は優勝争いもしているので切り替えてやっていますね。(個人としても)チーム内の競争というか、ベンチも誰が出ても活躍するメンバーがいっぱいいてスタメンで出ているけれども安心できない」。厳しいチーム内競争も後押しして、個々が夏の目標達成から早く切り替えることができたからこそ、再開後のプレミアリーグでも無敗を続けることができている。

 一方、市立船橋の原はむしろ危機感について「みんな(危機感)それは言っている」という。「優勝したのは結果であって、そこは凄く自分の中で大きいですし、自分の代で一個全国で一位取れたのはうれしいですけれども、(特に決勝は)内容見れば負けてもおかしくない試合でしたし、自分たちのやりたいことを全く出来ない試合だったので自分に限らず、結果は嬉しいですけれども満足感はないです」と語り、杉岡は「もう一回整理してやらないとダメだなと思っている」と引き締めた。全国総体で優勝しても「(選手権で)優勝できなかったら普通の代」(杉岡)というほどの意識の高さ。プレミアリーグでの成績こそ十分には伴っていないものの、指揮官は勘違いすることなく、トレーニングし続けているチームの競争が激化し、クオリティが向上していることを認める。狙われる立場の両チームが周囲以上に目指している進化。秋、冬のシーズンも彼らがユースサッカーシーンの中心となりそうだ。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2016プレミアリーグEAST

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