10年ぶりのアジア制覇ならず……U-16日本代表は準決勝でイラクに逆転負け
ゲキサカ / 2016年9月29日 21時42分
[9.29 AFC U-16選手権準決勝 日本2-4イラク]
AFC U-16選手権インド2016は29日、準決勝を行った。25日の準々決勝でUAEに勝利し、すでに17年U-17W杯出場を決めているU-16日本代表はイラクと対戦。前半19分に先制された日本はFW山田寛人(C大阪U-18)の2ゴールによって前半のうちに逆転したが、後半に3点を失って2-4で敗れた。日本は決勝進出ならず。10年ぶりのアジア制覇を達成することはできなかった。
「アジア王者としてU-17ワールドカップへ」。その目標を果たすことはできなかった。日本は準々決勝から先発3人をチェンジ。4-4-2システムの先発はGKが谷晃生(G大阪ユース)で4バックは右SB喜田陽(C大阪U-18)、CB菅原由勢(名古屋U18)、CB瀬古歩夢(C大阪U-18)、左SB菊地健太(JFAアカデミー福島U18)の構成。中盤は平川怜(FC東京U-18)と福岡慎平(京都U-18)のダブルボランチで右MF鈴木冬一(C大阪U-18)、左MF谷本駿介(C大阪U-18)。2トップは宮代大聖(川崎F U-18)と山田寛人(C大阪U-18)がコンビを組んだ。
序盤、相手の勢いを受けてしまった感のあった日本はセカンドボールを拾われ、自陣で試合を進める時間の多い展開に。ボールを奪ってパスを繋ぐも相手の素早い寄せの前にPAまで運ぶことができない。福岡のシュートブロックなど粘り強く対応していたものの、流れの悪いまま迎えた前半19分に先制点を奪われてしまう。イラクはPAでロングボールのセカンドボールを拾ったMFダウードが右足シュート。瀬古がブロックに行ったが、足に当たってコースの変わった一撃がGK谷の頭上を越えてゴールネットに吸い込まれた。
今大会5試合目で初失点を喫した日本だが、平川を中心に相手の中盤の守りを突破するシーンを増やしていく。最終ラインから縦パスの入る回数も増えた日本は30分、宮代のポストプレーからハーフウェーラインを少し越えた位置でパスを受けた平川が、右中間で上手くDFのマークを外した山田へ絶妙な左足パス。抜け出した山田が右足シュートを逆サイドのゴールネットへ突き刺し、チームファーストシュートによって同点に追いついた。
ボールを保持する時間を増やした日本は瀬古が相手のクロスをクリアし、喜田が1対1でボールをもぎ取るなどイラクの攻撃をストップ。そして42分、左サイドで菊地の縦パスを受けた山田がドリブルから切り返してDFラインとGKとの間にグラウンダーのスルーパスを通す。これに走り込んだ宮代は上手く合わせることができなかったが、ボールはそのままGKの脇を抜けてゴールへ。山田の2ゴール目によって日本は逆転に成功した。
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