[ADIDAS CUP 2016 in TOKYO]怪我人続出も鹿島学園はチームの底上げ期待、C大阪内定MF大山擁する札幌大谷に競り勝つ
ゲキサカ / 2016年10月1日 20時51分
[10.1 ADIDAS CUP 2016 in TOKYO 札幌大谷2-3鹿島学園 流通経済大グラウンド]
「アディダスカップ 2016 in TOKYO」は1日、大会2日目の15試合を行った。流通経済大グラウンドで行った第1試合では、鹿島学園高(茨城)が札幌大谷高(北海道)を3-2で下した。
これまで仙台、大阪、福岡、そして沖縄で開催してきたアディダスカップ2016はグループリーグを行ってから決勝トーナメントに進むという方式が執られてきたが、東京大会は順位は決めず、交流試合の意味合いが強い。ただ首都圏開催、そして全国高校選手権予選に向けた最後の調整の場とあって、最高レベルの出場校が集い、火花を散らしている。
夏の全国高校総体で3回戦敗退となった鹿島学園は、全国でのリベンジに燃えている。しかし現在は怪我人の続出に苦しみ、メンバー構成に四苦八苦。鈴木雅人監督も「怪我人が多くて、今はごちゃごちゃなんです。試合に出ている子も怪我持ちの子が多いので…」と現状に頭を抱えている。
そしてこの日の試合でも、ペースはセレッソ大阪への入団内定が発表になったばかりのMF大山武蔵(3年)を擁する札幌大谷が握っていた。中盤の底に大山を置くことでボールを落ち着かせる札幌大谷は前半12分、相手の隙を見逃さなかったMF木村太哉(3年)が右足を一閃。豪快なミドルシュートを突き刺し、スコアを動かした。
しかし鹿島学園は少ないチャンスを確実にゴールに繋げるサッカーを見せる。前半22分、FW山田敬吾(3年)がGKをドリブルで外して、右足で流し込み同点。さらに同30分には左サイドからのCKを獲得すると、ニアに飛び込んだDF西村陽太(3年)が頭で押し込み、一気に試合をひっくり返した。
それでも札幌大谷は前半39分、木村が右サイドから上げたクロスをFW細川栞太(2年)がヒールキックで合わせて流し込み、前半のうちに試合を振り出しに戻す。さらに後半に入っても流れを継続させたが、同21分に細川が迎えたGKとの1対1の場面でシュートを枠外に外してしまうなど、勝ち越し機を決めきれない展開を続けた。
そこで鹿島学園は後半24分に8人を一気に交代。流れを変える手段に出る。するとあれだけ一方的だった流れが一変、鹿島学園が怒涛の攻撃を仕掛けることになる。そして後半30分、右サイドから上がったクロスを上手くトラップで受けたFW中野大飛(3年)が反転シュート。豪快弾がゴールネットに突き刺さった。
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