[国体少年男子]登録16人全員で戦い抜いた東京都が熊本県に1-0勝利
ゲキサカ / 2016年10月2日 21時27分
[10.2 国体少年男子1回戦 東京都 1-0 熊本県 遠野運動公園陸上競技場]
第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」サッカー競技少年男子の部が2日、岩手県遠野市で開幕した。13年優勝の東京都と熊本県との一戦は東京が1-0で勝利。東京は3日の2回戦で北海道と対戦する。
立ち上がりこそ、東京がMF天野悠貴(FC東京U-18、1年)のミドルシュートや長身左SB新井秀明(川崎F U-18、2年)の攻撃参加などで押し込んだが、その後ボールを保持したのは熊本の方だった。名門・大津高でもレギュラーを張る1ボランチのMF福島隼斗(1年)が起点となってグラウンダーのパスワークで東京を押し返した。2列目のMF吉岡涼斗(東海大熊本星翔高、1年)らが楔になりながら縦横にボールを動かし、最後の局面をダイレクトのパスで崩そうとする。そして長身の左SB徳永敦優(ルーテル学院高1年)の攻撃参加、左足キックからチャンスも。22分には左クロスを相手DFがクリアミスし、ボールがクロスバーを叩く。29分には右サイドでボールを奪ってからFW林駿平(東海大熊本星翔高2年)がフィニッシュまで持ち込んだ。
だが、竹原康夫監督(高輪高)が「守備はやってきていました。守備やんなきゃダメだし、守備して失点しない戦いしないといけない」と話す東京は相手にボールを握られる時間帯が続いても佐々木陸生(三菱養和SCユース、2年) と齋藤我空(駒澤大高1年)の両CBを中心にシュートコースを消して最後のところで決定打を打たせない。逆に前半終盤は東京が立て続けにチャンスをつくる。31分、スルーパスにMF杉山伶央(2年)が反応したシーンは熊本GK早崎樹(秀岳館高2年)が飛び出してセーブ。東京は32分にもFW宮本稜大(國學院久我山高1年)とのパス交換からFW米津天(成立学園高2年)が右足を振り抜く。34分にも右サイドから斜めに出されたパスで宮本が抜け出して決定的な左足シュートを放った。
後半立ち上がりは熊本が福島のスルーパスからチャンスを迎えたが、東京はディフェンス時に2トップから1トップにして相手のキーマンである福島の存在を消すことにチャレンジ。そこに入るパスを封鎖し、また複数の選手が彼を潰しに行くことで後半は攻撃のリズムをつくらせなかった。守備から流れを変えた東京。8月の関東ブロック予選では強敵・千葉県を相手に守備を徹底して1-0で勝利し、国体出場を決めているチームがまずはチームのベースの部分を見失わずにやり続けていく。
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