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[Jユースカップ]川崎F U-18がダービーを制す。夏に得た粘りで、湘南ユースの猛攻を退ける

ゲキサカ / 2016年10月9日 21時11分

U-16日本代表FW宮代大聖(川崎F U-18、左)とU-17日本代表DF石原広教(湘南ユース)のマッチアップ。宮代は「(石原は)強いし、上手い。でも負けたくなかった」

[10.9 Jユースカップ1回戦 川崎F U-18 2-0 湘南ユース 等々力]

 10月9日、Jユースカップ第24回Jリーグユース選手権大会の1回戦が全国各地で開催された。等々力陸上競技場では注目の好カード、川崎フロンターレU-18と湘南ベルマーレユースの“神奈川ダービー”が行われ、川崎Fが粘る湘南を振り切り、2-0で勝利を収めた。

 立ち上がりは昇格内定のMF田中碧を軸にボールを動かしたい川崎Fに対し、湘南が前からのプレッシングを狙うという構図。「(湘南が)前から来るのは分かっていた」(田中)とは言うものの、なかなか効果的に相手のプレッシャーを外し切れず、ボールを前に運べない時間帯が続いた。もっとも、「アグレッシブさが足りなかった」と湘南・貞富信宏監督が首をひねったように、湘南にとっても相手ボールを奪い切れず、なかなか速攻が結実しない流れは不満のあるもの。双方にチャンスらしいチャンスが生まれぬまま、時間が過ぎていった。

 試合が動いたのは前半も40分になってから。湘南が奪ったボールを繋ぐかクリアするか中途半端になったところから川崎F DF小川真輝がボールを奪還。MF大曽根広汰のラストパスから最後はMF道本大飛が冷静な右足シュートを決めて、試合を動かした。川崎Fの今野章監督が「最後の大会への思いがある3年生がやってくれた」と目を細め、湘南・貞富監督が「間合いを空けるような対応。ポッと守備が抜けてしまった」と落胆した一瞬の明暗を経て、こう着していた試合は動き出した。

 前半のシュート数は川崎Fの2本に対し、湘南は1本。どちらも形になる攻めは少なかったが、フィニッシュワークの精度の差が後半のスコアにも影響を及ぼすこととなる。4分、勝負の2点目を奪ったのは、川崎F。右サイドから大曽根のクロスに合わせたのは、U-16日本代表のFW宮代大聖。「みんなで2点目が大事だという話はしていたし、とりあえず(クロスに)突っ込んでやろうと思っていた」(宮代)というシュートが決まり、川崎Fが2点のリードを奪った。

 湘南は「タメを作れる、仕掛けられる選手(MF広石宗大、FW和田響稀)をベンチに残して後半勝負のイメージはあった」(貞富監督)だけに、この失点は痛恨だった。ただ、それで諦めてしまうようでは“ベルマーレ”ではない。エンジンをかけ直してアグレッシブに相手ボールを狩り獲り、セカンドボールを拾っての連続攻撃を仕掛けてゴールに迫る。交代出場の和田の仕掛け、U-17日本代表DF石原広教(昇格内定)の攻撃参加など厚みのある攻撃で相手ゴールを脅かし続けた。

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