[NB×北照高]「考えろ」から「考える」に変えて全国総体初出場!ホンモノであることを証明する冬に
ゲキサカ / 2016年10月20日 7時38分
「考えろ」から「考える」に変えた今年、夏の全国高校総体予選で激戦区・北海道を初めて突破。1947年の創部から70年にして全国大会初出場を果たした。プリンスリーグ北海道の下部に当たる道央リーグに所属する北照高がこの冬、優勝候補の旭川実高や札幌創成高を破って北海道2位に入った夏の躍進がホンモノであることを示すため、再びチームの歴史を変える。
CB丹野脩斗主将(3年)は10月23日に初戦を戦う選手権予選へ向けて、「インターハイの時、決勝で(札幌)大谷さんに1-5で負けていますし、全国でもボロボロに負けてきている。でも、負けてきた中でも得たものはあると思う。全国の経験を持っているのは(札幌)大谷さんとボクたちだけなので、そのほかのチームができなかった経験を全道で発揮できればいいと楽しみな気持ちでいます」と力を込めた。
北照は4年前からコーチを務めていた宇佐美定輝監督の就任1年目でいきなり、全国大会初出場。北海道を勝ち抜く武器となったのは、アグレッシブなドリブルスタイルのサッカーだ。FW武井洸流(3年)やMF佐倉井玲音(3年)という主軸選手をはじめ、ボールを持った選手が中央、サイドから次々とドリブルで仕掛けていく。宇佐美監督は「ドリブルで行けば、必ず相手は(ドリブルのコースを)閉じますよね。そうすれば、必ずどこかが空きます。そこに2枚目、3枚目の人間がススッと絡んで来ればパスコースがたくさんできる」。ドリブルする選手に複数の選手が絡むことで相手の守りを崩してゴールを奪い取る。また、失った瞬間に切り替え速く守備すること、球際の強度を強くして奪い返すことも徹底。トレーニングではフットサルボールよりも小型のボールをリフティングするなど、ボールを自由にコントロールできるための取り組みが行われ、紅白戦ではAチーム、A2チームにかかわらず、思い切りの良いサッカーを展開していた。
丹野は「僕たちはドリブルからの2枚目、3枚目が追い越すスタイル。自分は守備なんですけど、自分が(対峙する)守備だったら嫌なスタイルだと思いますし、それがインターハイでできたのが(旭川)実業戦で、(強敵に)勝ったことでそれを証明できたと思います」。総体小樽地区予選からゴールを量産した北照は北海道予選準々決勝の旭川実との大一番でも自分たちのスタイルを貫徹。前評判を覆す白星を勝ち取ると、一気に全国大会出場権を勝ち取った。
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