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[NB×大阪桐蔭高]『このチーム、支えたいな』という集団に。強さ身につけた好漢たち、大阪桐蔭が前評判覆して8年ぶりの選手権へ

ゲキサカ / 2016年10月22日 7時0分

 チームの“鏡“になった選手たちがいる。MF神崎大雅主将(3年)や「ハートがすごく綺麗な子。運動量と考える量を増やす」(永野監督)というMF内潟輝(3年)ら努力することの大切さをその姿勢でチームに伝えられる存在は大きい。彼らに引っ張られるようにFW田村浩都(3年)やMF仲田健人(3年)ら個で違いを生み出せる選手たちが、頑張りの面でも違いを出せるようになってきた。仲田は「チームのために、チームのためにと考えたら自然に。プレー自体はそんなに変わってないと思うんですけど、気持ちの部分で『絶対に負けへんぞ』とかチーム内であっても他の選手とのマッチアップでもワンプレー、ワンプレーで絶対に負けないように変わりましたね」。2年生MF西矢健人も「まずは一人ひとりが自覚を持ってやらないといけないと3年生も思ってくれている人もいたんですけど、自分が、自分がという人がいい意味でも悪い意味でも多かったと思う。それが今は守備とかも声かけあって良くなってきていると思います」と説明した。個々のハードワークが増したことで、夏明けからはディフェンス面の強化も結果に。大学生相手にも守れるチームになったこともチーム状態が上向きな要因となっている。

 練習場では各選手の挨拶の声や規律ある行動が印象的。マジメで時折笑い声も混じるチームの明るい雰囲気は彼らがつくり上げてきたものだ。個人、チームに自信を持っているというGK稲垣佳祐(3年)は「一番大きいのはチームの雰囲気というか、楽しい仲間の存在。厳しい走りがあったとしてもチームで助け合いながら、外から見ても『このチーム、いいチームやな』『このチーム、支えたいな』と感じさせてくれるチーム」と説明していたが、日常生活含めて「見えない評価をしてくれる人がいる。それが嬉しいですよ」(永野監督)という愛されるチームはこの秋、冬に結果も掴むことができるか。

 総体予選を勝ち抜くことができず、プリンスリーグでも中位にいるためか、また08年度の初出場を最後に選手権の舞台から遠ざかっているためか、選手権予選の前評判は例年ほど高くはない。だが、“能力”のある選手たちが一つになってきた今の大阪桐蔭は確かに強い。自ら良い雰囲気を作り出している好漢たちが目指すのは8年ぶりの選手権全国大会、そして日本一。神崎は「冬の選手権というのは高校サッカーの中でも一番見られている大会。絶対に全国出てチームで勝っていきたいと思っています。(大阪桐蔭は)2期生の時に一回出たきり、出ていないので、僕たちが出て監督と一緒に全国で優勝したい」。チームの雰囲気、周囲からの評価は先輩たちが10年掛けて積み上げてきたもの。それも力に戦う期待の世代が今年、前評判を覆して激戦区・大阪を制す。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2016

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