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名将・大山監督とともに全国へ! 激戦区勝ち抜いて健在示し、「最後は武南だったと言われるように」

ゲキサカ / 2016年10月29日 7時0分

名将・大山監督とともに全国へ! 激戦区勝ち抜いて健在示し、「最後は武南だったと言われるように」

 名門、10年ぶりのとなる冬への挑戦――。第95回全国高校サッカー選手権埼玉県予選は29日に3回戦が行われ、ベスト8が決まる。81年度大会で日本一に輝いているほか、全国大会で準優勝1回、4強3回の歴史を持つ名門・武南高は大宮東高と対戦。06年度以来10年ぶり15回目となる全国大会出場へ、一戦一戦勝ち上がる。

 今大会で1回戦から登場している武南は杉戸高との初戦を7-0、深谷一高との2回戦もエースFW加藤壮磨(3年)が一人で4ゴールを叩き出すなど8-0で大勝。ゲーム主将のCB柳田真志(3年)が「今のところ、1回戦、2回戦と順調に勝ってきているのでこのままいい感じで行けたらいいですね。練習からみんな気合入っていて、レベルも高くなってきているのでいいと思います」と評するように、好スタートを切ることができ、チームのムードも良い。だが、選手権はこれからが勝負。全国高校総体4強の昌平高などが待ち構えるトーナメント戦で先を見すぎることなく、一つずつ白星を重ねていく。

 今年の武南は埼玉県1部リーグで15勝1分1敗の成績で1試合を残して首位。リーグトップの57得点(17試合)を叩き出して2連覇を目前としているが、トーナメント戦では結果が出ていない。新人戦準々決勝でPK戦敗退したのをはじめ、関東大会予選準々決勝、全国高校総体予選では3回戦でいずれも1点差で涙を飲んでいる。柳田はトーナメント戦で勝てなかった原因について、「今よりは選手の勝ちたい気持ちというか、練習のムードが良くなかったことがありますね。一人ひとりの意識が低かったというのがあります」と指摘する。敗戦を経験し、各選手が「選手権こそは」と必死に日々を送ってきたことで確実に練習のムードや勝利への貪欲さは向上。その点も効果をもたらし、昌平や西武台高、正智深谷高など強豪揃うリーグ戦で首位に立っている。昌平には春のリーグ戦で2-0での勝利を収めているが、選手権予選の前評判は昌平の方が上。他のライバル校に比べても抜きん出た評価を得ることができていないのが現状だ。それでも、司令塔のMF奥村晃司(3年)は「リーグ戦だけ強いとか、トーナメント戦は弱いとか言われるのは悔しいので、最後は武南だったと言われるようにしていきたいです」と力を込める。

 今年の3年生は1年時の県U-16リーグで優勝している世代。今年で就任44年目を迎える名将・大山照人監督は以前に比べると、サッカーに力を入れる学校が増えたことによって中学時代に実績のある選手たちが入学してくるケースが減っていることを認めているが、「(戦力を維持することが困難で)『とても無理ですよ』といいながら、必死に食らいついている」と微笑む。ハーフコートの人工芝グラウンドでのトレーニングと環境にも決して恵まれていないものの、名門はどこにも負けない練習量で成長し、力を蓄えて選手権を迎えている。奥村や加藤を中心にMF玉上雅大(3年)ら個性ある選手を擁し、運動量を武器とするボランチMF冨沢尚輝(3年)が台頭。また、柳田や砂川洸介(3年)が最終ラインを支える。ずば抜けた選手こそ不在だが、それでも技術レベル高い選手たちが縦横にボールを動かすパスワーク、多彩な崩しなど彼らは選手権でも十分に埼玉を制す力がある。

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