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[選手権予選]夏の全国3位から日本一へ!J1内定2選手擁する昌平が後半3発で埼玉準々決勝進出

ゲキサカ / 2016年10月30日 7時11分

[選手権予選]夏の全国3位から日本一へ!J1内定2選手擁する昌平が後半3発で埼玉準々決勝進出

[10.29 全国高校選手権埼玉県予選3回戦 昌平高 3-0 埼玉栄高 昌平高G]

 29日、第95回全国高校サッカー選手権埼玉県予選3回戦が行われ、全国高校総体3位の昌平高が埼玉栄高と対戦。後半の3得点によって3-0で勝った。昌平は11月5日の準々決勝で武南高と戦う。

 夏に大躍進を遂げた昌平が目標とする日本一へのスタートを切った。全国総体では初出場ながら、3連覇を狙った東福岡高や名門・静岡学園高に勝利するなどベスト4進出。埼玉王者として出場していたとは言え、全国的にはまだまだ強豪の評価を勝ち取っていなかった新鋭が、一躍全国区の仲間入りを果たした。その後、10番MF松本泰志(3年)のサンフレッチェ広島入りが内定し、またU-19日本代表に選出された司令塔・MF針谷岳晃(3年)はジュビロ磐田への加入が内定。J1への内定2選手を輩出したことでさらに注目度を高めて迎えた選手権予選初戦だった。

 確かに初戦の硬さがあり、針谷がマンマークをつけられ、松本が厳しいマークを浴びるなど簡単なゲームにはならなかったが、それでも藤島崇之監督が「いつも以上のプレーを求める気はないという話をしていた。できること以上のことで何か挽回しろというスタンスでなく、チームの中でちゃんとチームとしてのビルドアップ含めてつくろいができればいいと思っていた」というように、昌平は個々がそれぞれの役割を果たしながら、自分たちのリズムで攻撃を続けて3-0で勝利。目標への第一歩を踏み出した。
 
 ボールを大事に繋いで攻める昌平は抜群のスピードで相手最終ラインを破るFW本間椋(3年)を活用するなど立ち上がりから埼玉栄ゴールに迫った。9分、本間の抜け出しからMF佐藤大誠(3年)がチャンスを迎えたほか、2年生MF山下勇希の仕掛けから佐藤が決定的な左足シュートを飛ばし、針谷が“得意の”直接CKでゴールを脅かす。また松本の折り返しをMF新垣理生主将(3年)が右足で叩き、本間がワンツーでPAへ切れ込むなど攻め続けた。

 だが、埼玉栄は厳しいチェックで相手のキーマンたちに自由なプレーをさせず。また、ゴール前に入ってくるボールはCB加藤智瑛(3年)やCB鈴木翔太主将(3年)が跳ね返す。そしてキープ力を示していた左のドリブラー、山田陸斗(3年)と10番MF斉藤陽平(3年)の仕掛けや右MF石橋彪(2年)のドリブルシュート、また184cmFW吉竹歩夢(3年)の高さを活かした攻撃などで攻め返していった。そして後半立ち上がりにはPAへ侵入した山田、吉竹、MF中山裕太(3年)がシュートへ持ち込むなど攻勢に。昌平は安定感高いGK緑川光希(2年)や藤島監督が及第点を与えていた関根浩平(1年)と石井優輝(2年)の両CBがしっかりとシュートコースを消すなど対応していたが、苦しい展開となっていた。

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