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[選手権予選]「マイナスからのスタート」切った北陸が劇的決勝点で5年ぶりの選手権へ:福井

ゲキサカ / 2016年11月1日 2時21分

[選手権予選]「マイナスからのスタート」切った北陸が劇的決勝点で5年ぶりの選手権へ:福井

[10.29 全国高校選手権福井県予選決勝 北陸高 2-1 福井商高 丸岡スポーツランド]

 第95回全国高校サッカー選手権福井県予選決勝が29日に行われ、北陸高が福井商高を2-1で破り、5年ぶり4回目の選手権出場を手にした。

 一昨年はPK戦、昨年は延長戦。過去2年、予選の決勝であと一歩及ばず涙を飲み続けた北陸が3度目の正直を果たした。ただし、これまで同様、試合運びは決して楽ではなかった。最初のピンチは開始直後。福井商のロングボールを受けたDFのクリアを福井商FW渡邉律己に奪われ、GKとの1対1に持ち込まれたが、これはGK椎葉俊介が辛うじてブロック。続く前半4分にも左サイドのスローインがPA内に入り、渡邊のポストプレーからFW赤坂慶司にボレーシュートを打たれてしまう。

 強烈な向かい風を受けながらも何とか立ち上がりのピンチを防いだ北陸は徐々に攻撃の糸口を掴み、10分に中盤からのスルーパスに反応したFW三宅勇輝がPA左からクロスを展開。GKの頭上を越えたボールはゴール前に落下したが、味方とわずかに合わずに終わる。以降も、チャンスを作りながらも、「前半は前線にパスが入る度に盛り上がる福井商の雰囲気に飲まれていた」(松本吉英監督)。

 それでも、22分に相手のゴールキックをMF高嶋竜輔がヘッドではじき返すとこぼれ球に反応した三宅が体勢を崩しながらも前線にボールを流す。反応したのは1年生のMF杉村勇輔。相手DFの背後で受けたファーストタッチは大きくなってしまったが、PAに入った所でGKに倒され、PKを獲得すると、高嶋が落ち着いて決めて均衡を破った。しかし、37分には再びピンチが到来。福井商は左サイドからゴール前に入ったMF村田拓哉のFKに渡邊がジャンプで反応。視界を遮られたGKがこぼしたボールを赤坂が押し込み、試合は振り出しとなった。

 エンドが変わった後半は北陸が試合の主導権を握ったが、17分に放ったMF吉田迅杜が放ったミドルシュートがクロスバーに拒まれるなど追加点が奪えない。次第に福井商もロングボールから攻撃の機会を掴み、試合終了間際の40分にはエリア右でFKを獲得すると、ゴール前に浮き球を展開。DF森崎友斗がGKと競り合ったこぼれに赤坂が反応し、がら空きとなったゴールマウスを狙ったが、北陸DF中山惠司が身を投げ出し、失点を回避した。絶体絶命のピンチを凌いだ北陸はこのクリアボールを素早く前線に運び、CKを獲得。MF坂東陽優吾がゴール前に入れたボールを途中出場のFW舘日向が頭でたたき込んで勝負あり。劇的な決勝点で熱戦を締めくくった北陸が全国行きの切符をもぎ取った。

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