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[選手権予選]流れ引き寄せた序盤の迫力ある攻防!悲願の全国狙う浜松開誠館が清水東に快勝:静岡

ゲキサカ / 2016年11月4日 14時9分

 前半のうちに3選手を入れ替えた清水東は交代出場のレフティー、MF中澤知哉(3年)やキープ力に長けたMF勝俣昂亮(3年)を中心に狭いDF間へショートパスを通しながら前進。前半とは異なり、自分たちの形で攻撃を繰り出していく。ボールを保持する時間は大きく伸ばした清水東だったが、CB野中大貴主将(3年)が負傷している影響でこの日CBに入った注目DF須貝英大(3年)や高いボール奪取力を示していた今泉にインターセプトされ、逆に攻め込まれてしまう。青嶋監督が「(夏から積み上げてきたことは)時間をつくるっていうところですかね。縦に速い攻撃っていうのはウチの特長であるんですけれども、その中でいかに時間をつくるか。ボールを保持するか。もしくはクオリティを上げるかというところをずっとやってきている」という浜松開誠館は縦への速い攻撃に加えて今泉と鈴木を中心に落ち着いて攻撃をコントロールする時間帯も。そして左SB河合佑真の攻撃参加などから追加点を狙った。そして17分、今泉のインターセプトからPAへのスルーパスを交代出場のMF神田修愛(3年)が左足でゴールヘ叩き込んで4-1。清水東も交代出場のMF鹿島大吾(3年)が決定的なクロスを入れるシーンがあったが、ミスでボールをロストすることも少なくなく、最後まで2点目を奪うことができず。清水東の岡田秋人監督は「1、2年生が感じられたのは大きい。来年はもう1個、2個上ぐらいのグラウンドでやれるように」と期待していた。

 青嶋監督はボールロストが増えたこと、ボール奪取する回数の少なさについても指摘していたが、浜松開誠館は快勝でベスト8進出。浜松開誠館中が全国中学校大会を制したメンバーたちで高校サッカー部を創部した05年から注目を集めてきたチームは悲願の全国大会初出場へあと3勝とした。清水DF松原后らJリーガーを輩出し、チームとしてもプリンスリーグで上位争いを演じるなど静岡、東海地区屈指の強豪校になっているが、全国には手が届いていない。今夏の全国高校総体予選も決勝で敗れて準優勝。迫力とスピード感ある攻守など十分に静岡を突破するだけの力を備えてきたが、選手権予選や総体予選ではまだ結果に結びついていない。須貝は「インターハイの決勝はとにかく練習でやってきたことが何もできなかった。冷静さを失って、何も考えずにやったというところでもう一度自分たちがやってきたことをやって選手権を勝っていこうと言っている。いつも大事な準決勝、決勝で強いメンタル出せなかったり、練習でやってきたことを出せずに受け身になって負けている。どこのチームよりも厳しい練習、激しい練習をやってきていると思っている。それを出せるか」と力を込める。また、今泉は「普段練習でやっていることが出ない環境になっちゃうのが選手権だと思う。自分たちの力を出す方が勝つ。その、出す力をつけるためには、自分たちのメンタルが大事だと思うんで、自分たちがやってきたことに自信をもって謙虚にやるべきだと思います」と誓った。

 今年のチームについては青嶋監督も人間力の高さを認めている。「例年にない、いいところだと思う。依存型ではなくて自立型のチーム、個になればいいと思っているので、この大会を通じてそうなれれば」。その先にある全国舞台。チームとして10年間超積み重ね、そして今年も強さを示すと同時に悔しい思いを経験してきた浜松開誠館は、静岡を突破する力を身に着けたか。例年にないほどの武器も持っているという今年、新しい歴史の扉を開く。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2016

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