[MOM403]桐蔭横浜大MF鈴木国友(3年)_「次は俺、決めたらヒーロー」予感があった決勝点
ゲキサカ / 2016年11月6日 21時31分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.5 関東大学サッカーリーグ第21節 桐蔭横浜大3-2早稲田大 BMWス]
自分の番はやってくる。そんな予感は的中した。残留争いの大一番。前半で2点のビハインドを負った桐蔭横浜大だったが、後半に早稲田大から3点を奪っての逆転勝利。1部残留を大きく近づけた。決勝点を挙げたのはMF鈴木国友(3年=相洋高)だ。
直近2試合連続でスコアレスドロー。守備陣が結果を残すなか、攻撃陣は2戦連続不発だった。鈴木は「後ろが失点セロで来てくれていたので、前の選手として、点を取らないといけない責任は常々感じていました」と言う。
そしてこの日迎えた大一番の早稲田大戦。ぎりぎり残留圏に留まる桐蔭横浜大は、勝ち点2差の降格圏・早稲田大と激突した。1部残留を目指す中で落とせない一戦。しかし鈴木が緊張することはなかった。「あまり気負うといいことがないので、いつも通りに自分のプレーを出そう」と冷静にゲームへ入った。
しかし試合は思わぬ展開を迎える。前半31分に先制され、同40分には2失点目。前半だけで2点のビハインドを負った。SHの位置に入った鈴木はボールを引き出そうとするが、なかなかいい形で受けることはできず。シュートで終われない。桐蔭横浜大は前半をシュート1本で終えた。
ハーフタイムには八城修監督から「いつもやっているプレーをやろう」、「まだ0-2なんだから、自信を持って。相手に呑まれないようにやろう」と言葉があった。自信を失いかけ、バラバラになりかけていた選手たちだが「まずは1点を取ろう」とまとまった。
すると後半2分、シュートのこぼれをMF杉山雄太(1年=札幌U-18)が決め、まず1点を返す。同13分には、鈴木のクロスに飛び込んだMF今関耕平(4年=千葉U-18)がヘディングシュート。一気に2-2に追いついた。
アシストした鈴木は「カットインして、DFが外れたので。まずはニアを越そうと思いました。誰かを狙ったというよりも、あの辺りを狙ってボールを入れました。耕平が決めてくれたので良かったです」と振り返る。
0-2から2点を返し、チームは勢いづいた。このとき、鈴木の胸には「次は自分が取れるなと。アシストもしたし、次は俺。決めたらヒーローだな」という“予感”があった。それは的中する。
後半23分、途中出場のDF池田壮磨(3年=前橋育英高)から受けたMF浅沼大和(3年=清水ユース)が右クロス。ニアサイドでFW浅川隼人(3年=八千代高)がつぶれると、後方で待ち構えていた鈴木が右足で押し込んだ。
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