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19年前の悪夢再び…前年度王者・早稲田大が2部降格、「本気になったのが遅すぎる」

ゲキサカ / 2016年11月7日 10時38分

 前節・慶應義塾大戦に1-3で敗れ、この1週間は濃い練習を繰り返してきたというが、時既に遅し。8戦ぶりの複数得点をしたものの、桐蔭横浜大に逆転負けし、降格は決まった。かつて1996年に1部優勝したときは、翌年に2部へ降格しており、同じ轍を踏んでしまった。なぜ、もっと早く危機感を持てなかったのか。なぜ、もっと早く開き直れなかったのか。後悔は募るばかりだ。

 昨季はDF金沢拓真主将を筆頭に、DF奧山政幸(現・山口)やDF八角大智(現・盛岡)、FW宮本拓弥(現・水戸)を擁して、19年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた。前線も含めた全員がボールを追い、守備をするチームは、22戦19失点のリーグ最小失点の数字を誇った。しかし今季は、ここまでで21戦29失点。前年度からの主力である新井主将やGK後藤雅明(4年=國學院久我山高)の奮闘むなしく、昨季の“堅守”は鳴りを潜めた。

 攻めては、今季21試合を終えて、総得点数はリーグワーストタイの21得点。エースFW山内寛史(4年=國學院久我山高)が故障で離脱するなか、FW中山雄希(4年=大宮ユース)がチーム最多の7発と奮闘。MF相馬勇紀(2年=三菱養和SCユース)が3得点5アシストと活躍をみせたが、結果につなげることはできず。相馬とDF熊本雄太(3年=東福岡高)のホットラインでセットプレーから点を稼いだ時期もあったが、終盤戦は相手のマークに苦しんだ。

 新井主将は「人として一番であれば、結果はついてくるというのは、先輩方が表現してくれました。そんななかで一番になりきれなかった。人間力も成長させることができず、自分の自己満足で終わっていたのではないかなと言うのは、すごく感じています」と言う。

「どこか矢印が違う方向に向いていたんだと思います。負けが続き、失点に関して、どこか“自分の責任じゃない”とまでは言わないですが、自分自身に矢印を向けきれなかったんじゃないか。それが監督の言う『プライドを捨てきれなかった』というところにつながってくると思いますし、それが全てなんじゃないかなと思います」

「抽象的ですが、精神的な部分も含めて、人間力の至らなさなのかなと思います。我慢強さも含め、そういった一人ひとりの人間的な弱さの差が、2得点から3失点などの結果につながってしまったのかなと……」

 選手たちの口からは“人間力”や“人として”と言った言葉が多く発せられた。歴史あるワセダの看板を背負うことは、自分たちを奮い立たせてくれるが、時として自分たちの首を絞める。

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