1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[選手県予選]4度目の決勝挑戦で初V!海星が2年生FW三輪3発などで津工に撃ち勝ち、三重新王者に!

ゲキサカ / 2016年11月12日 23時22分

初優勝を果たした海星高イレブン

[11.12 全国高校選手権三重県決勝 津工高 2-4 海星高 三重交通Gスポーツの杜鈴鹿]

 第95回全国高校サッカー選手権三重県予選決勝が12日に三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で行われ、全国4強入りした07年度以来となる優勝を狙う津工高と4度目の決勝挑戦で初優勝を目指した海星高が激突。海星がFW三輪翔真(2年)の3得点の活躍などによって4-2で勝ち、初の全国大会出場を決めた。

 今大会準決勝で津工が名門・四日市中央工高を撃破。これにより、決勝は上野工高と四日市四郷高が戦った95年度以来、21年ぶりとなる「四中工不在」の決勝となった。その決勝を4-2で制した海星が、4回目の決勝挑戦で初めて迎えた歓喜の瞬間。かつて、四日市中央工のコーチを務めていた経歴も持つ海星・青柳隆監督は「もうちょっと感動するかなと思っていたんですけど。内容が危なかったんで、喜んでいる場合ではなかった。厳しかった」と苦笑していたが、それでも、「(海星に来て)22年目です。夢のようですね」と重い扉を開いた喜びを口にした指揮官は、選手たちの手で胴上げされると、充実した笑顔を見せていた。

 昨年の決勝の反省が見事に活かされた。海星は立ち上がりからエンジン全開で津工を飲み込みにかかる。GK、最終ラインからショートパスをつなぎ、ドリブルで相手の守りを剥がそうとする津工の攻撃を中盤での厳しいチェックによって何度もインターセプト。「10番(東出)に(ボールが)集まるというのは分かっていたので、自分が10番の選手をしっかり抑えて、サイドの選手に蹴り込ませないようにすれば大丈夫だろうと思っていました」と振り返るMF上陰統己主将(3年)が津工の注目司令塔・FW東出壮太(3年)を常に“射程圏内”に収め、彼に縦パスが入ってくると個人、複数の選手で厳しく寄せてボールを強奪する。また海星は警戒していたMF橋本祥英(3年)やMF居附勇利(3年)というテクニシャンにも自由を与えない。特に立ち上がりは完全に海星の守りがハマり、ショートカウンターを連発。MF桜井天海(2年)の右足ミドルやスルーパスで抜け出したMF伊藤蓮(3年)の決定的なシュートに結びつけた。

 序盤、中盤で相手のプレスに引っかかってしまうシーンが続いた津工がなかなか前進することができなかったが、相手のプレスに慣れたか、徐々に相手の守りをずらし、その背中を取るシーンを増やしていく。攻撃にリズムの出てきた津工はアイディアあるパスとボールキープでスタンドを沸かせていた東出や、前向きにボールを受けるMF魚見勇人(2年)を中心としたパスワークや橋本、居附の突破、右SB野田大貴(2年)の攻撃参加からチャンス。そして25分には橋本の折り返しを受けた居附の左足シュートが枠を捉えたが、GK中村勇之介(3年)のファインセーブに阻まれてしまった。津工は東出が「最初の立ち上がりの入り方で海星のペースに全部持って行かれた形だった。途中立て直せたかなと思ったけれど相手の勢いがあった」と振り返ったように、相手の勢いを止めて得点するまでには至らず。先制したのは海星の方だった。30分、敵陣で津工のミスパスをインターセプトした上陰が一気にPAへドリブルで持ち込むと、DF2人を引きつけて左の三輪へパスを通す。GKと1対1となった三輪が先制点を流し込んだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください