[選手権予選]得意のセットプレーから延長V弾!ルーテル学院が5年ぶりに熊本制覇!
ゲキサカ / 2016年11月21日 6時57分
[11.20 全国高校選手権熊本県予選決勝 熊本国府高 1-2(延長)ルーテル学院 うまスタ]
20日、第95回全国高校サッカー選手権熊本県予選の決勝戦が行われた。対峙したのは新人戦と夏の県総体2冠の熊本国府高と、準決勝で昨年度の選手権出場校・大津高をPK戦で撃破したルーテル学院高。両者は総体県予選準々決勝でも対戦しており、その際は熊本国府が3-0で勝利を収めた。しかし、今回はルーテル学院が延長戦の末に2-1で勝利し、5年ぶり4度目の選手権出場を決めた。
試合は序盤から互いに縦に速い攻撃を仕掛け、主導権を奪い合う展開となった。しかし、決定機の数で上回ったのはルーテル学院。主将・CB島津玲斗(3年)のロングフィードと、多彩なセットプレーで相手ゴールへと迫った。前半23分には島津のパスに抜け出したMF東晃隆(3年)が好機を創出。直後の27分にも東が強烈なシュートを放ち、ルーテル学院は相手ゴールを脅かした。そして、迎えた後半開始早々の3分。右SB江崎巧朗(2年)がヘディングで前方にボールを送ると、174cmのFW永田紘基(3年)が183cmの熊本国府CB久野龍心(3年)に競り勝つ。ここから巧みに身体を反転させると、相手の間を外す絶妙なループシュートをネットに突き刺し、先制点を奪うことに成功した。
しかし、熊本国府もここから反撃。左SBのレフティー・尾上りつき(3年)のクロスや、トップ下に入るMF坂本幸広(3年)のパスを起点に好機を作り始める。16分には尾上のクロスからFW高原悠太主将(3年)がシュート。これは決め切れなかったが、直後の17分、再び尾上が左足で中にボールを入れると、ファーサイドに走り込んだFW杉田達哉(3年)が頭で合わせて同点に追い付いた。
その後は互いに体力を消耗したこともあり、オープンな展開に。そして、試合は延長戦へと突入したが、ルーテル学院は得意のセットプレーから勝機を掴む。「うちは武器が少ないチームですし、トーナメントになればセットプレーは大事」という小野秀二郎監督が説明するルーテル学院は延長前半6分にゴールから斜め45度の位置でFKを獲得。すると、島津、江崎、FW伊藤連(3年)、左SB徳永敦優(1年)が集まり、ボール付近で打ち合わせを開始。これで意思疎通を図ると、島津、伊藤がフェイクを入れて、徳永が横に走り出していた江崎にパスを送る。そして、江崎はゴール前に走り込んだ島津にダイレクトでボールを配球。これを受けた島津が左足を振り抜くと、DFに当たってコースが変わりながらもボールはニアサイドを破った。
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