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[選手権予選]3位、3位、そして準優勝。開校10年目に歴史大きく塗り替えた京産大附、ここから新たな一歩を:京都

ゲキサカ / 2016年12月2日 18時54分

 岩崎や堤原翼ら強力なアタッカーが顔を並べる京都橘に対して、京産大附は普段の4バックから5バックに変更。『ストップ・ザ・岩崎』をテーマに、自陣のスペースを消す戦い方を採用した。準決勝から中3日で、戦術的なトレーニングを行えたのは前日のみ。それでも様々な戦術に適応できる選手たちの特徴を生かし、主体性を持ってピッチ上の状況に判断できるようになった部分も発揮して、ゲームではラスト10分を切るまでスコアレスで試合を進めた。最終ラインの要であり、失点後は前線に上がってパワープレーのターゲット役も務めたDF村上大誠(3年)は「物理的には引いていても、気持ちは守りに入っていなかった」。主将のFW田中皓貴(3年)も「総体予選では何もできず、京都橘という名前にも負けていたけど、今日はネガティブな気持ちはなかった」と夏からの成長を実感している。

 両チームには共通点がある。開校・創部からの歴史が比較的浅く、ゼロからのスタートで上り詰めてきたことだ。それはチームだけでなく、指揮官もそうだ。試合後、京都橘と共に全国に名を馳せる指導者へと成長した米澤一成監督は、仲井監督へこんな言葉を送っている。

「ここからが大変やで」。

 今年度の飛躍により、注目度は高まった。同時に、他校からも警戒される存在になった。日本体育大の先輩であり、指導者としても「尊敬しているけれど、それ以上に共感できる存在」(仲井監督)という米澤監督からのメッセージに、仲井監督は深くうなずいていた。スポーツ推薦はなく、入試を合格して入学してくる選手たちでチームを構成する環境はかわらない。ただ、今大会でつかんだ結果と手応えがかけがえのないものであったことも確かだ。

 新人戦と高校総体予選の3位の表彰状は、他クラブのように校内で掲示されることなく監督の机にあるという。「3位で満足して欲しくなかったんです」(仲井監督)というのが理由だが、今年度の公式戦を全て終えたことで掲示するという。3位、3位、そして準優勝の表彰状。その横に4枚目以降を並べる、あわよくば更に歴史を塗り替える賞状を――京都産業大学附属高サッカー部は、ここから新たな一歩を踏み出す。

(取材・文 雨堤俊祐)▼関連リンク
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