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[MOM1961]桐光学園MF鳥海芳樹(3年)_10番死守懸けた日本高校選抜MF、ビッグプレーでゴール演出

ゲキサカ / 2016年11月28日 20時14分

1-1の後半37分、桐光学園高の10番MF鳥海芳樹が絶妙なコントロールからゴールをアシスト

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.26 高円宮杯プリンスリーグ関東第16節 桐光学園高 2-2 前橋育英高 かもめパーク] 

 昨年度の全国高校選手権で大活躍し、日本高校選抜として欧州遠征も経験した桐光学園高の10番MF鳥海芳樹(3年)。その実力派MFは危機感をもって前橋育英高との強豪対決に臨んでいた。その中で白星にこそ繋がらなかったものの、10番はビッグプレーで勝ち越し点を演出。「(これまで)全然ダメだったので。(鈴木監督からも)『この3試合でダメだったらスタメンもないだろうし、10番も外す』ということを言われていたので、あと2節になってしまったんですけど全力でやりたい。プレッシャーで押しつぶされたら、そこまでの選手なので、良い自信に変えて(選手権)本戦に行きたいです」と力を込めた。

 1-1で迎えた後半37分、桐光学園は日本高校選抜の左SBタビナス・ジェファーソン主将(川崎F内定)が前方のスペースへ縦パス。これに中央側から走り込んだ鳥海がジャンプしながら鮮やかなボールコントロールをすると、スピードに乗ったままの着地から一気にDFを振り切る。エンドラインまで切れ込んで出したラストパスはDFに当たってコースが変わったものの、FW西川公基が右足ダイレクトで合わせて勝ち越し点となった。

「自分の持ち味はトラップからドリブル」という10番が個でDFを切り裂いて演出した勝ち越し点。この日はPAでの得点チャンスで厳しいチェックを受けて転倒して悔しさを滲ませるシーンもあったが、終盤にスルーパスから決定機を演出するなど存在感あるプレーを見せた。鈴木勝大監督も及第点の評価。だが本人は「(自分のやらなければならないレベルのプレーまで)全然行っていないですね。守備から入るチームなので守備の面だったり、ゴールやアシストという目に見える結果が出ないんで。一番わかりやすいポイントが目に見える結果なので、それがまだまだですね」と首を振る。インパクトあるプレーを見せたこの日も、無得点に終わったことで満足していなかった。

 桐光学園、日本高校選抜でもチームメートだったタビナスが「もっともっとできる。去年の選手権とか全部仕掛けて、全部行けていた」と評し、鈴木監督も「どことやっても彼は怖い存在になると思う」と口にするほどその実力を認めている。だが、狭い局面でも切り崩すドリブル、スルーパスでのアシスト、得点数もまだまだ周囲の期待値には達していないのが現状だ。去年で言えば最前線に絶対的のFW小川航基(現磐田)がおり、彼にマークが集中していたことで自由にプレーできていた。昨年と比べ、知名度の高まった今年は厳しいマークを自分が受ける立場になっている。

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