[MOM1961]桐光学園MF鳥海芳樹(3年)_10番死守懸けた日本高校選抜MF、ビッグプレーでゴール演出

　だが、鳥海は厳しいマークも多少の不運も乗り越える意気込みだ。「それでも勝ち切れるのが強いチームだし、そこでも抜け切れる選手がいい選手だと思うのでそこをもっと極めていきたいです」。今年はチームメートのタビナスやGK茂木秀がプロ入りを決める一方、自身はその夢をかなえることができなかった。「凄い悔しいですし、今、小川君が代表で活躍していたり、身近な人がプロ行って活躍しているのは刺激になりますし、同級生に先行かれるというのはそれほど悔しいことはないので、大学でしっかり4年間積んでから必ずプロになってジェフ、茂木に負けないようにやっていきたい。高校選抜で一緒だった(磐田内定の東福岡MF藤川)虎太朗とか(湘南内定の市立船橋DF)杉岡とか結構連絡とり合っているんですけど、彼らもプロ行くんでそれをしっかり越せるように」。静かな口調からでも伝わってくる決意。今冬、これまで以上に危機感を持って試合に臨んでいる鳥海が「なぜ、あの選手がプロに行かないのか」と言われるほどのプレーをして、桐光学園をプレミアリーグ昇格、選手権日本一へ導く。

(取材・文　吉田太郎)▼関連リンク
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