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「嬉しい驚き」も!先発11人全て3年生以下の順天堂大が繋いで、攻めて、関東勢対決制す!

ゲキサカ / 2016年12月10日 18時39分

 追いつかれた慶大がショートカウンターから渡辺のスルーパスやクロスまで持ち込んだのに対し、順大もMF室伏航(3年=市立船橋高)と名古のゲームメークからゴール前の局面をショートコンビネーションで打開してシュートを打ち込む。25分には慶大がカウンターから右サイドへ運び、最後は溝渕の折り返しを渡辺が右足で叩く。対する順大も直後、右サイドで粘った柳澤の落としを旗手が強烈な右足シュート。互いにチャンスを作り合ったゲームは終始、ボールを繋いで攻め続けていた順大が後半40分に決めた決勝点によって決着がついた。

 順大は攻撃参加していた柳澤が右サイドでボールを受けると、切り返しでDFを外してからラストパス。これをゴールエリアへ飛び込んだ浮田が1タッチでゴールへ流し込んだ。試合最終盤、慶大もサイド攻撃でチャンスを作り返し、46分には左クロスのこぼれから溝渕のクリーンヒットした右足ミドルが順大ゴールを襲ったものの、枠上へ外れてスコアは動かず。試合を通して巧さを見せていた順大が準々決勝へ駒を進めた。

 坂は「4年生がいなかった中で3年生や2年生、1年生と一人ひとりが自覚持って取り組んでいる。ハーフタイムの後、円陣組んだ後も『4年生のために』という言葉が出ていましたし、繋がっているんじゃないかなと思います」。この日、4年生の先発はゼロだったが、勝ち上がることで彼らの出場チャンスも増えてくるだけに、下級生たちは少しでもそれを実現する意気込み。坂は「最後、ポッポ君(FW佐野)が決めてくれれば良かった。『締めろよ!』って」と後半アディショナルタイムにGKと1対1のチャンスがありながらGKに止められた交代出場FW佐野翼(4年=清水商高)のプレーを笑顔で振り返っていた。

 総理大臣杯準優勝後は3年生の教育実習などもあって関東リーグ戦で苦しい戦いも経験。それでも乗り越えてインカレ切符を勝ち取ったチームはこの日、パスを繋いで、主導権を握って攻め続けて見せた。坂が「(総理大臣杯はカウンター中心だったが)後ろの方から見てて、『(攻撃面で)こんなに行けるんや』と。最後の方とか、得点の前とかも横からのクロスで惜しい場面もつくっていたので、嬉しい驚きでもありましたね」という内容の良いサッカーを展開した。そして決勝点の浮田が「4年生が試合に出ていなくても全力でサポートしてくれますし、メンタル的にも支えてくれていて一緒に戦っているという感じですね」と語るように一体感ある順大。関西王者の阪南大との準々決勝も突破して、夏実現できなかった日本一へまた一歩前進する。

(取材・文 吉田太郎)●第65回全日本大学選手権(インカレ)特集

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