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戦術的理由もあってのベンチスタート、後半から投入の阪南大MF脇坂「結果を残したかった」

ゲキサカ / 2016年12月16日 17時28分

途中出場で起用された阪南大MF脇坂

[12.15 全日本大学選手権準決勝 筑波大3-0阪南大 NACK]

 先発を外れたことよりも、ゴールやアシストでチームを救えなかったことに悔しさをのぞかせた。後半から途中出場でゲームへ入った阪南大のMF脇坂泰斗(3年=川崎F U-18)は「途中から試合に入ることは、なかなかないですし、試合の流れもあるので難しいのですが、そこは対応できないといけなかった」と唇を噛んだ。

 今季の阪南大では主力に負傷者が続出。そんななかでほぼフル稼働だった脇坂は、関西学生リーグで年間最優秀選手賞を受賞する活躍。チームの優勝に貢献した。関西王者として挑んだ全日本大学選手権(インカレ)では、2回戦・仙台大戦、準々決勝・順天堂大戦で先発。しかし、この日の筑波大戦ではベンチスタートだった。

 その理由について、阪南大の須佐徹太郎監督は「どうもこちら(関東)に来てからの脇坂の調子があまり良くなく、いつもの彼ではなかったので」とコンディションが原因だと明かしたほか、“戦術的な理由”もあったと説明する。筑波大の両SBが高い位置を取って攻め込んでくることを見越し、その裏を突くべく、ボールをつなげる脇坂よりも、とにかく前への推進力がある選手を起用したのだ。

 しかし、その策ははまらなかった。須佐監督は「スカウティングとは違って、筑波大の両SBが今回はあまり上がらなかった。(前半20分のうちに)得点を取っていたというのは大きかったと思いますが……」と振り返る。筑波大の小井土正亮監督は「(SBは)上がらせてもらえなかった」と意図したものではなく、阪南大の攻撃に押し込まれてのものだったと認識していたが、結果的にこれにより阪南大は後手を踏んだ。

 前半20分に筑波大がミドルシュートで先制。ピッチ上の阪南大イレブンは選手間の距離を修正しようと声を掛け合っていたが、思うようにいかずに時間は過ぎる。前へ前へ仕掛けていく前線。SBの上がりを警戒してか引き気味の守備陣。ロングボールを放っても数的有利にはならず、決定機は少なかった。ボランチのMF重廣卓也(3年=広島皆実高)がCB陣へ距離を詰めるよう、ボールの出し所も要求していたが、上手く中央へボールは収まらない。単調なサイド攻撃一辺倒になり、選手間の距離も開くとリズムをつかめなかった。

 ベンチから見ていた脇坂は「いつも自分だったりが間に受けて、前だったりサイドだったり、ボールを散らすという展開があるのですが、CBから一発で裏というのが狙いとしてはあるなかで、単調になりすぎていたかなという印象はありました」と言う。自分がピッチへ入った際には「間に入って、そこでバリエーションだったり、変化をつけていけば、もう少し崩せるかな」とイメージしていた。

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