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[MOM428]筑波大MF西澤健太(2年)_ユーティリティーなMFが大勝引き寄せる2発、「絶対的な存在へ」

ゲキサカ / 2016年12月19日 1時21分

先制点を含む2発の活躍で大会ベストMFにも選出された筑波大MF西澤健太

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 全日本大学サッカー選手権(インカレ)決勝 日体大0-8筑波大 駒場]

 ただユーティリティーなだけではない。「絶対的な存在へ」そう誓って生まれた2発だった。筑波大のMF西澤健太(2年=清水ユース)は全日本大学選手権(インカレ)決勝・日本体育大戦(8-0)の前半に先制点を含む2得点の活躍。8発大勝への流れをつくった。

 大会ベストMFにも選出され、試合後は「この“日本一”だけを目指してやってきて、いい形で達成できて本当に良かったなと思います」と笑顔をみせる。

 ここまでの3試合では4-2-3-1システムを敷いてきていた筑波大だったが、決勝・日本体育大戦では今大会初めてFW北川柊斗(3年=名古屋U18)を先発で起用。4-4-2へシステムを変えた。これに伴い、準々決勝、準決勝と2列目右で起用されてきた西澤は逆サイド、2列目左で先発した。

 すると前半28分に西澤が仕事を果たす。相手のクリアミスから敵陣内で北川がボールをカット。こぼれを拾った西澤は迷うことなくゴール前中央で左足を一閃。無回転のミドルシュートはゴールネットを揺らした。

「北川さんがいい形でボールを奪ってくれて、僕のところにいい形で転がってきたので。ゴールまで空いていたので振り抜いてみようと思ったら、本当にいい形で入ってくれました。前を向いたらシュートを打とうというのは、試合前から考えていたこと。上手くはまってくれたかなと思います」。両手でガッツポーズしたMFは、応援スタンドへ片手を高く突き上げ、左胸の桐の葉のエンブレムを二度強く叩いた。

 そして前半36分には追加点。DF会津雄生(2年=柏U-18)の正確無比な右クロスからファーサイドで待ち構えていた西澤がヘディングシュート。「正直、大学に来てから、ヘディングで決めたことがなかったので。会津からいいボールがきて、自信を持って枠に入れようと思ったら、本当にいい形で入ったので、会津に感謝したいです」。2-0に突き放した。

 試合開始15分頃まで押し込まれていた筑波大だが、徐々に流れを引き寄せると、西澤の2発で一気に形成は逆転。前半のうちに3-0とし、後半には5発奪っての8発快勝で13年ぶりの日本一。まさに西澤の2得点は8発大勝への狼煙だった。

 決勝の舞台で輝きを放ったMFだが、今大会は悔しさとともに幕を開けていた。初戦となった2回戦・中京大戦はベンチスタート。2列目では左にルーキー三笘薫(1年=川崎F U-18)、右で長澤皓祐(2年=FC東京U-18)が先発だった。「正直、全試合でスタメンで出たかった」と言う西澤だが、そんな素振りはおくびにも出さず。後半19分から投入されると、チーム5点目につながるボール奪取も見せるなど、ただただ献身的にボールを追っては仕掛けていた。

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