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責任背負い泣き崩れる…日本体育大GK福井「自分の犯した8失点を絶対に忘れない」

ゲキサカ / 2016年12月19日 18時2分

準優勝で終えた日本体育大、来季以降のリベンジを誓う

[12.18 全日本大学サッカー選手権(インカレ)決勝 日体大0-8筑波大 駒場]

 立っていられなかった。涙が溢れて止まらず。4年生への感謝や自身の不甲斐なさ。様々な感情に押しつぶされるかのようにしゃがみ込んでいた。日本体育大は全日本大学選手権(インカレ)決勝で筑波大に0-8の大敗。日体大のゴールマウスを守ったGK福井光輝(3年=湘南工大附高)は「自分の力不足です」と泣き腫らした目で語る。

 後期リーグ戦ではGK長谷川洸(3年=東京Vユース)の後塵を拝していた福井だが、リーグ最終節で先発起用されるとインカレでは初戦・2回戦の静岡産業大戦から全4試合に出場。準々決勝・関西学院大戦(1-1・PK4-3)ではPKストップで勝利の立役者となるなど、正守護神として日体大を決勝へ導いた。悔しさをかみ締める時間が長かった今シーズン。最後を笑顔で締めたかったが、結末は非情なものだった。

 迎えた筑波大戦。前半28分に先制されると失点を重ねた。0-2の前半終了間際アディショナルタイム1分には、相手エースFW中野誠也(3年=磐田U-18)との一対一。シュートは福井の右腕を叩いたがゴールイン。0-3で前半を終えた。

 そして後半は一気に5失点。カウンターで押し込まれたため、相手選手と一対一の場面が続いたが止めきれず。0-4の後半16分にはFW北川柊斗(3年=名古屋U18)が右サイドからドリブルで抜けてきた。焦ったGKはニアサイドへ寄りすぎてしまい、ファーを抜くシュートを決められた。「あの場面でもう一歩、(ファーサイドへ)いっていれば……ボールを触れたと思います」。後悔は尽きない。

「自分の力不足です。自分が最後の砦としてゴールマウスを守っているので。ほとんどが一対一だったんですけど、そこで止めていればチームは勢いづきますし、それができなかったのが本当に悔やまれます」

 0-8で試合を終え、ベンチ前に戻った福井は泣き崩れた。スタンドへ挨拶へいくため、チームメイトに声を掛けられたが、なかなか立ち上がることができず、一歩が前へ出ない。肩を震わせ涙した。胸中にあったのは、自らの不甲斐なさを嘆くと同時に、この大会を最後にチームを去る4年生への想いだった。

「4年生に馬場さん(GK馬場拓郎(4年=FC東京U-18)という一番尊敬しているGKがいるんですが、その人がいつも横にいてくれて、それで自分は頑張ることができたので……。こういう試合のとき、馬場さんはメンバーを外れても、チームのためにいつもできることをやってくれていた。その人を優勝させたい気持ちでいっぱいだった。その馬場さんの姿が浮かんでしまって、自分は何もできていないと……」

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