岩崎会場沸かせるも、チームとしての凄み、勝負強さ見せた市立船橋が注目対決制す!
ゲキサカ / 2016年12月31日 19時28分
[12.31 全国高校選手権1回戦 市立船橋高1-0京都橘高 フクアリ]
第95回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦が行われ、前売り券完売の注目カード、フクダ電子アリーナの第1試合は全国高校総体優勝校の市立船橋高(千葉)が京都橘高(京都)に1-0で勝利。市立船橋は17年1月2日の2回戦で前橋育英高(群馬)と戦う。
市立船橋はCB原輝綺(3年、新潟内定)、DF杉岡大暉主将(3年、湘南内定)、MF高宇洋(3年、G大阪内定)とJクラブ内定3選手を擁し、京都橘の大黒柱は高校ナンバー1FW岩崎悠人主将(3年、京都内定)。ほかにも好選手が多数所属している両校だが、特に注目は原、杉岡という高校最強レベルのCB2人を持つ市立船橋の守りと、岩崎を中心する京都橘攻撃陣の対決だった。
試合は立ち上がりから市立船橋が押し込む。ボールを失ってから相手を囲い込むスピードが非常に速く、京都橘を自陣に入れさせない。岩崎にボールが入ればMF 金子大毅(3年)らが素早く複数でチェック。また原や杉岡が空中戦で上回り、危険人物に簡単にボールを触らせない。
そして市立船橋は試合開始直後に相手DFラインの背後を突いたFW 福元友哉(2年)が決定的なシュートを放ったのをはじめ、セットプレーやサイド攻撃からPA、ゴールエリアまでボールを運んだ。だが京都橘は攻撃機会こそ少なかったものの、CB吉水太一(3年)とCB清水駿(3年)中心にゴール前で弾く部分、またカバーリングの部分を徹底して得点を許さない。
そして26分、岩崎が原との競り合いで獲得したFKから流れが変わる。ゴール正面やや左寄りの位置から岩崎が右足を振り抜くと、鋭く壁を越えた一撃がゴールマウスを捉える。「完全に入ったと思ったんですけど」と岩崎が振り返った一撃は市船GK長谷川凌(2年)が1ハンドでファインセーブしたが、京都橘は直後にも右CKから清水がヘディングシュートを放つ。そして35分、相手のクリアボールを拾ったMF梅津凌岳(2年)が前方の岩崎に預けると、一瞬対応の遅れた市立船橋DF陣の隙を逃さずに中央から仕掛けた岩崎がPA外側から左ポスト直撃の右足シュートを打ち込んだ。
岩崎のFKをきっかけに変わった京都橘がいい流れのまま前半を終える。FW堤原翼(3年)や梅津が積極的な仕掛けを見せていた京都橘は後半にも相手のクリアミスから岩崎がチャンスを迎えるなど、会場を沸かせていた。だが、V候補・市立船橋は試合をコントロールしながら、またチャンスの数を増やしていく。杉岡や原が開いた位置からのサイドチェンジや攻撃参加を見せる市立船橋は19分に右CKのこぼれた球に反応した高が右足シュート。だが京都橘GK 矢田貝壮貴(3年)がセーブし、こぼれ球から高が打ったシュートも右SB大塚陸(2年)がブロックした。
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