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「勝つなら1-0かPK」前橋育英が“読みどおり”のPK戦で市船の夏冬連覇の夢打ち砕く

ゲキサカ / 2017年1月3日 7時20分

前橋育英のゴールを守ったGK月田啓

[1.2 全国高校選手権2回戦 市立船橋高0-0(PK3-5)前橋育英高 フクアリ]

 第95回全国高校サッカー選手権は2日、2回戦を行い、フクダ電子アリーナの第1試合では市立船橋高(千葉)と前橋育英高(群馬)が対戦し、0-0からのPK戦を5-3で制した前橋育英が3回戦に駒を進めた。全国高校総体を制し、同校初の夏冬連覇を目指した市立船橋だが、その夢は2回戦でついえた。前橋育英は明日3日の3回戦で遠野(岩手)と対戦する。

 関東の名門対決は立ち上がりから両チームの選手が球際で激しくぶつかり合う肉弾戦となった。「京都橘が引き過ぎていたので、これではダメだと思った。僕らはもっと前からプレスをかけようと」。市立船橋の1回戦・京都橘戦を見た前橋育英の山田耕介監督が選んだ戦術はハイプレス。夏の王者に対して一歩も引かず、高い位置からプレッシャーをかけて序盤のペースを握った。

 前半6分、出場停止明けで今大会初先発となったMF長澤昂輝(3年)が右足ミドルを放つと、同11分にはMF高沢颯(3年)がミドルシュート。しかし、市船もDF杉岡大暉主将(3年=湘南内定)、DF原輝綺(3年=新潟内定)の両センターバックにアンカーのMF金子大毅(3年)を加えた3人が中央を固め、PA内への進入を許さなかった。

 攻撃時には金子が最終ラインにまで落ちることでDF真瀬拓海(3年)、DF杉山弾斗(2年)の両サイドバックを高い位置に押し出し、中央からMF高宇洋(3年=G大阪内定)がゲームを組み立てる市立船橋。左ワイドのMF太田貴也(3年)が果敢なドリブル突破を見せるなどカウンター主体で前育ゴールに襲い掛かるが、最後の精度を欠き、決定機をつくるまでには至らなかった。

 前橋育英は前半31分、FW飯島陸(2年)が中央から右足でミドルシュート。ゴールマウスを捉えていたが、GK長谷川凌(2年)の好セーブに遭い、先制点とはならない。0-0で前半を折り返すと、後半開始からMF岩下航(3年)に代えてFW馬場拓哉(3年)を投入し、1回戦の明徳義塾戦(3-0)で途中出場から2ゴールを挙げたスーパーサブを早くもピッチに送り込んだ。

 ところが、後半に入ると、徐々に前橋育英のハイプレスも勢いが弱まり、足が止まり始める。押し返す市立船橋は後半9分、高がFW福元友哉(2年)とのワンツーでPA内に進入。右足を振り抜いたが、GK月田啓(3年)の体を張ったセーブに阻まれた。同22分には最初の交代カードを切り、太田に代えてMF野本幸太(3年)を投入。同26分、右サイドのスペースに飛び出したMF西羽拓(3年)がグラウンダーのクロスを入れると、DF松田陸(2年)のクリアがあわやオウンゴールになりかけたが、GK月田がかき出した。

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