「勝つなら1-0かPK」前橋育英が“読みどおり”のPK戦で市船の夏冬連覇の夢打ち砕く
ゲキサカ / 2017年1月3日 7時20分
圧力を強めて押し込む市立船橋だが、1点が奪えない。後半28分、福元の右CKに原が打点の高いヘディングシュートで合わせるが、クロスバーの上へ。前橋育英は後半29分、長澤と高沢を下げ、MF田部井悠(2年)とMF田部井涼(2年)の田部井ツインズを投入。後半34分、西羽に代えてFW有田朱里(2年)を送り込んだ市立船橋は同36分に杉山の右FKからこぼれ球に原が詰めるが、またしてもGK月田が至近距離でビッグセーブを見せ、ゴールを死守した。
「勝つとしたら1-0かPKだろうと思っていた」。山田監督の予想どおり、試合は0-0のまま80分間で決着が付かず、PK戦に突入する。先攻の前橋育英は1人目のMF大塚諒主将(3年)が落ち着いて中央に決めたが、対する市立船橋は野本が左ポストに当てて失敗。その後は両チームともに全員が成功し、最後は前橋育英の5人目、馬場がゴール右に決め、勝負あった。
PK5-3。市船の夏冬連覇の夢を打ち砕き、3大会連続となる3回戦進出を決めた前橋育英の山田監督は「ハーフタイムにDFラインを褒めた」と、守備陣の奮闘を手放しで称えた。後半は押し込まれる展開ながらゴール前でしっかり跳ね返し、「クロスを上げられることは予想していた。中のマークや視野の確保、体を張る部分がしっかりできていた」と、松田、DF角田涼太朗(2年)の両センターバックを評価。大塚も「厳しい戦いだったけど、DFラインが頑張ってくれて、勝利に導いてくれた」と感謝した。
明徳義塾、市立船橋と連破し、明日3日の3回戦では遠野と対戦する。3年連続の8強、そして2年前の準優勝を超える悲願の初優勝へ、弾みを付ける勝利となったのは間違いない。「明徳と市船がヤマ場だと監督も言っていたし、自分もそう思っていた」。ホッと安堵の吐息を漏らす大塚だが、すぐに「ここで気を抜いたら次でやられる」と気持ちを切り替え、表情を引き締めた。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2016
-
-
- 1
- 2
-
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
いずれも優勝歴を持つ帝京、国見、市船を撃破。山陰勢初Vへ、米子北が最近4大会で3度目の準決勝進出!
ゲキサカ / 2024年7月31日 22時49分
-
3週間前の敗戦を無駄にしなかった市立船橋…プラン通りに試合進め、尚志にリベンジで8強へ!!
ゲキサカ / 2024年7月30日 22時32分
-
最多9度の優勝誇る市立船橋、札幌大谷に先制許すも後半4発で鮮やかな逆転勝利!!
ゲキサカ / 2024年7月29日 7時11分
-
[MOM4786]札幌大谷MF笹修大(3年)_「腕一本で抑えられた」。相手選手も差を認める強さ、高さで中盤に君臨
ゲキサカ / 2024年7月28日 5時20分
-
帝京が「神栖ワールドユースフットボール」初代王者に!プレミア勢連破でインハイへ弾み
ゲキサカ / 2024年7月16日 10時55分
ランキング
-
1なぜ阿部詩は号泣し、須崎優衣は嗚咽したのか…溢れ出る悲壮感はメダル連発スケボー選手と天地の差
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月8日 11時3分
-
2“令和最新版霊長類最強女子”圧倒的強さで決勝進出を果たした藤波朱理が吉田沙保里の愛称を継承か
日テレNEWS NNN / 2024年8月8日 7時20分
-
3【専門家が解説】やり投げ北口榛花 金メダルを取るには「追い風」「向かい風」のどっちが有利?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月8日 11時3分
-
449歳スケートボーダーにネット騒然 「若手と戦ってめちゃくちゃカッコイイ」「尊敬する人に追加」「攻める姿が金メダル」と大盛り上がり
iza(イザ!) / 2024年8月8日 12時16分
-
5村竹ラシッド 不完全燃焼でも「世界から一番遠い種目」で日本人初のファイナリストの快挙
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月8日 7時21分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)