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また歴史塗り替えた!「堅守速攻」と「一致団結」の正智深谷が会心の3-0勝利で8強入り!

ゲキサカ / 2017年1月3日 20時57分

正智深谷高は3発快勝で初の準々決勝進出

[1.3 全国高校選手権3回戦 創造学園高 0-3 正智深谷高 浦和駒場]

 第95回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦が行われ、ともに初の8強入りを懸けた創造学園高(長野)対正智深谷高(埼玉)戦は3-0で正智深谷が快勝。正智深谷は初めて進出する準々決勝で青森山田高(青森)と戦う。

 埼玉県勢としては10年度大会の西武台高以来6年ぶりの8強。今大会初戦の立正大淞南高(島根)戦で選手権全国大会初勝利を挙げてから瞬く間に3勝目も挙げてまた歴史を変えた正智深谷には、自信を持っている武器がある。「堅守速攻」。MF小山開喜主将(3年)が「守備のところは口酸っぱく言われてきた。まず守備からというのがテーマなんで。良かったです。守備は自信ありますね」

 このチームは関東大会予選を5試合1失点で制し、全国高校総体予選は準決勝で敗退したものの、3試合無失点だった。そして選手権予選を5試合1失点で制している正智深谷は全国大会でも完封勝利を記録。全国を勝ち抜くための鉄壁の守りと得点力も兼ね備えた埼玉代表が地元・埼玉で快勝を収めた。

 前半19分、正智深谷は相手GKのミスキックを奪うと、ショートパスを繋いで最後は右中間のMF海老塚宝良(2年)が右前方へラストパス。これをMF鈴木涼太(3年)が右足で叩き込んで先制点を奪う。

 創造学園も良い形でボールを奪うと、右のMF青木弥彦(3年)、左のMF近藤弘人(3ね)がクロスへ持ち込む。26分には左クロスから青木弥があわやのシーンを迎え、直後にはセットプレーの流れからDF青木悠弥(3年)が決定的な左足シュート。そして33分には右サイド後方からのFKをDF森昂大(2年)が折り返して青木悠が右足で合わせたシュートがクロスバーを叩いた。

 だが、次の1点を奪ったのはFW田島帆貴(3年)とFW玉城裕大(3年)のコンビネーションなどでチャンスを作っていた正智深谷の方。前半アディショナルタイム、再び相手のミスを逃さずにボールを奪うと、海老塚が右サイドから逆サイドのスペースを突いたFW新井晴樹(3年)へ斜めのパスを通す。そして新井がGKを引きつけて出した折り返しに小山が走り込んで左足で決めた。

 2点ビハインドとなった創造学園は後半開始から技巧派MF池澤波空(3年)と攻撃の柱であるFW前谷朋宏(3年)を同時投入して攻撃へ重心を傾ける。だが勝沢勝監督が「2-0でリードして左サイドで失わないように、(上げられるタイミングでも)速くクロスを上げないようにしていた。試合巧者だな、(埼玉という激戦区で)厳しい勝負の中で生きているチームだなと感じました」と評した正智深谷の前に流れを傾けることができない。

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