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「強豪校を倒したい」…東海大仰星MF大崎、幼き日の夢叶えるも準決勝で散る

ゲキサカ / 2017年1月7日 20時38分

準決勝・青森山田戦では同点弾もアシストした東海大仰星MF大崎

[1.7 全国高校選手権準決勝 東海大仰星1-2青森山田 埼玉]

 強豪校に入るのではなく、強豪校を倒したい。幼い日に抱いた夢は一つ叶ったが、その先は続かなかった。東海大仰星のMF大崎航詩(3年)は準決勝で散った全国高校選手権を振り返り、「楽しかったし、この学校へ来て良かったと思いました」と言いつつも「本当に悔しい思いがあります」と唇を噛む。

 大崎は小学生のときにテレビで見た全国高校選手権に憧れた。「青森山田高などを見て、そこのチームに入るのではなく、こういうチームとやってみたい。大阪のどこかに入ろう」と誓ったという。全国の強豪校に入るのではなく、強豪校へ挑みたいと思った。

 時は流れ、大崎が大阪セントラルFCでプレーしていた中学2年時の2012年。東海大仰星高が全国高校選手権で初の8強入りを果たす。準々決勝で星稜高に1-1(PK4-5)で敗れたが、その戦いぶりは14歳だった少年の胸に強く刻まれた。「東海大仰星の選手を見ると、中学のときの所属がG大阪ユースなどではなく、街クラブの選手が多くいて、それでも星稜相手にPK戦までもつれ込んだり、履正社高と競り合っていた。そういうチームに入って、強豪校を倒したいと感じました」。小学生のときに抱いた想いは確信となり、東海大仰星への進学を決意した。

 希望通りに進学したが、高校選手権への出場は簡単ではなかった。大崎の1、2年生時は出場できず。最上級生となった今年は「史上最弱」と言われ、総体予選では府3位。それでもへこたれることなく、努力を重ねると、徐々に結果はついていく。近畿高校選手権で優勝し、大阪府1部リーグを制覇。参入戦も制してプリンスリーグ関西昇格を決めた。勢いそのままに4年ぶりとなる全国高校選手権への出場権を獲得。今大会では3回戦まで3戦1失点で戦い抜き、準々決勝では前回王者・東福岡高に1-0で撃破した。

 大崎は東海大仰星のボランチとして、夢だった選手権の舞台に立っただけでなく、東福岡高を撃破したことで「強豪校を倒す」という幼い頃からの目標も成し遂げた。そして迎えたこの日、夢の先となった準決勝・青森山田高戦。再び強豪校へ挑むチャンスはやってきた。

 0-1とされた後半26分には大崎のクロスから同点弾。左サイドから「青森山田のDFの状況を考えて、ファーサイドが空いてくるのはわかったので、そこに誰か分からなかったですけど、黄色のユニフォームが見えたので上げてみようと思って上げました」とクロスを上げると、ファーサイドのMF松井修二(3年)がボレーを決めた。しかしチームは前半終了間際に2失点目を喫すると、1-2の敗戦。

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