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ゲキつよっ!!vol.6「W杯予選敗退、7年ぶりの代表監督交代…新時代に入った日本フットサル」

ゲキサカ / 2017年1月9日 13時0分

ベトナム代表をフットサルW杯16強に導いた、ブルーノ・ガルシアが日本代表新監督に

 解説者の元サッカー日本代表・北澤豪氏による新コラム「ゲキつよっ!!」。日本代表からJリーグ、海外サッカー、育成年代、フットサル、障がい者サッカー……、幅広くフットボールに精通する北澤氏が、テレビでは語り切れない魅力を綴っていきます。

2020年へ走り出した日本フットサル界

 昨年の日本フットサル界は、いろいろな意味でニュースに事欠かない1年だった。

 2月にはAFCフットサル選手権の5位決定プレーオフで敗れ、コロンビアで行われるフットサルW杯への出場を逃してしまった。2012年のフットサルW杯タイ大会では、ミゲル・ロドリゴ監督率いる日本代表は史上初のベスト16入りし、他国がモデルにするようなチームだった。コロンビア大会では、ベスト16以上も狙えただけに、アジアでの敗退は非常にショッキングな出来事だった。

 アジアでの負け方を分析すると、相手チームの作戦に混乱したり、想定外の出来事に対応できていないと感じた。敗因の中に、メンタルの要素が多かったように思う。翌月には、7年にわたって代表監督を務めてきたロドリゴ監督が、契約満了をもって退任することに決まった。

 個人的には、3月に日本サッカー協会フットサル委員長に任命された。命題は明らかだ。これまでのものを断ち切って新たなスタートを切るのか、継続して上澄みしていくのか。フットサル日本代表監督の人選から、委員長としての仕事が始まった。

 サッカー同様に大陸が異なれば、フットサルの質も変わる。ブラジル人監督の招聘も検討したが、ロドリゴ前監督と同じスペインフットサルを継続していくということで決着を見た。2020年のW杯出場を改めて目指していくのと同時に、外国人が代表監督におさまることによって、Fリーグの日本人の指導者も育てるという目的もあった。指導者が指導指針をしっかりと持って、自分流にチームに落とし込んでいくのは、スペインに近い。それは代表チームとFリーグに統一感が出ることも意味する。我々としては、代表監督は思いつきで決めるものではないということを、明確にしたかった。監督に「個が世界の主流だ」と言われて「はい、そうですか」ではダメ。Fリーグも10年の歴史があるわけで、「日本はこうしたい」ということを一緒に話しながら決めていけるようにしなければならない。残念ながら、そういう流れができていなかった。

 4月には技術部会をつくり、代表強化や監督の決定、育成強化、指導者養成などを見据える機関となった。こうして体制を整えて、10月にスペイン人のブルーノ・ガルシア日本フットサル代表新監督を発表することができた。

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