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[女子選手権]自分たちのサッカー貫いて――十文字、初の日本一!

ゲキサカ / 2017年1月8日 19時30分

 失点した大商学園も後半最後の20分は攻勢に転じた。「あのゴールは止められないと思う。点を決められてからチャンスはあった」(岡久監督)。後半22分からはケガでスタメンを外れていたMF矢野粧子(3年)を投入してでも打開を図ったが最後まで1点が取れなかった。岡久監督は素直に十文字との差を認める。「差を縮めることはできたと思うが勝ち切るまではできなかった」。十文字は攻勢にさらされても落ち着いて対処できるだけの経験があった。チームは関東リーグやなでしこチャレンジリーグ参入戦なども経験。十文字学園のチームを小学校から大学まで複数作り、地域に根差したクラブチームも作るなど、石山監督が中高の同好会発足から21年間で広げてきた十文字サッカーの歴史の賜物が決勝の終盤で活きたといえる。まさに宿願の日本一を達成した。

 大商学園の選手たちで印象的だったのは、試合終了のホイッスルの瞬間、誰もピッチに突っ伏しなかったことだ。潔く整列に向かう姿は凛々しかった。このことについて、キャプテンのFW久保田晴香(3年)は、「めちゃ悔しかったですけど最後までサッカーができて幸せだということ。自分たちが勝つということは、逆にそこで負けてしまうチームもたくさんいる。そういうチームに対して失礼になると思ったので最後は胸を張ろうと思いました。特にみんなで話したわけではないですが、みんな無意識にそういう気持ちになったのでは」と語った。岡久監督も「力を出し切ったので。悔しいですが清々しいです」と胸を張る。ファイナリストの両校は明暗は分かれたものの、サッカーに対して真摯な取り組みが見て取れる点は共通していた。

写真協力『高校サッカー年鑑』
(取材・文 伊藤亮)

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