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選手権優勝後、イングランド遠征中も成長続けた青森山田がラストゲームを4-0快勝!!

ゲキサカ / 2017年1月21日 7時44分

 青森山田は新井や黒田をムードメーカー役に元気と組織力で相手を圧倒。互角の展開だった序盤から最後は完全に相手を飲み込んだ。4点目を奪った直後には1年時の負傷の影響からマネージャー業を務めてきた伊藤翼(3年)を前線へ送り出す。青森山田の選手たちはチームを陰で支えてくれた伊藤や黒田にボールを集め、ともにプレーすることを心から楽しんでいるように映った。41分には失点のピンチもあったが、新村と中山が2人がかりのシュートブロック。交代出場組を含めて、相手をPAへ入れない守備、ゴールを隠す守備を貫徹し、坪と飯田の両GKも終始安定していた。そして90分間を無失点で終了。組織で相手の個を上回り、鉄壁の守備を見せ、元気で相手を圧倒するなど、プロ入りしたGK廣末陸(3年)やMF高橋壱晟(3年)不在の中で“らしさ”を存分に表現した青森山田の快勝だった。

 青森山田は試合中、聞いている側が心配になるほど選手間で厳しい言葉をぶつけ合っていた。守備の遅れや、判断ミス、決定機での技術ミスなどのシーンで容赦なくチームメートから怒声が飛んでいた。その声もチームの成長に欠かせないものだった。住永は「人にコーチングするということは自分もやらなきゃいけない。人に言っているだけで自分は何もやっていないのでは言われている側も気持ち良くないですけど、言う側がやれば、言われている側も『コイツが頑張っているならコイツの話を聞くしかないな』となる。人に言うのは自分もやらないといけない責任が出てくるけれど、そういうことがこのチームは全員ができてきた。それが成長に繋がっていると思います」。負けず嫌いの選手が非常に多いというチームは仲間から指摘されたことに対して奮起し、直後に『どうだ』と言わんばかりの好プレーを連発。好循環を維持したまま、「選手権後」も負けずにシーズンを終えた。

 上田コーチは「本当にラストゲームだし、このチームでこの仲間とやれるのも本当に最後だし、この先この仲間が全員集まるかというとその機会はないと思うので、その中で100パーセント戦いながら楽しもうと送り出して、それがゲームにしっかり出ていたので良かったと思います」と評価。一方で今後、対戦相手のストラカンFFが見せていたようなトップスピードでのプレーや、個での怖さを身につけていくことを求めていた。国内2冠王者にも課題はある。イングランド遠征を経験できたからこそ得た「学び」を卒業する3年生や、1、2年生たちは日本へ持ち帰り、今年の青森山田の選手たちらしく、またそれを成長に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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